VARIABLE BARRICADE 感想2(黛汐音)
個別キャラ感想
感想1からの続きです。
黛汐音(cv.野島健児)
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ゆるふわ。ドSでわがまま。主に芸術や美容方面で多彩だが、気に入ったもののためでなければ動かない。キャッチコピーは「天性のヒモ」。22歳。
優しい……のだろうか……?
ヒバリお嬢様に対しては優しくしてくれるし、本人曰く「人の望みを叶えるのが僕には合ってる」ということではあるんですが、実際エピソード上だと、非常に頑固で自分を曲げようとしないんですよね。優しくするのも望みを叶えるのも、結局のところ自分のため、みたいな。
優しくしてはくれますけども、優しい人間ではないよなと思います。
キャラクター的には、どうも一枚膜を隔てているようで、 黛汐音という人間の本質がよく分からない印象でした。彼もまた大財閥の(次期)当主の婿には向いていないような気がするんですが……
猫の件とか、朝ヒバリお嬢様に起こしに来られたときとか、取り乱したときの反応は結構良かったと思うんですけどね。
その後、曰く「キレイにしていない」汐音は見られなかったので、とても残念でした。
ストーリー的には、ナチュラルに自らを装う(というか、「キレイにしていない」ところを見せない)汐音と、実は臆病で自分に自信のないヒバリお嬢様の攻防という感じでした。
汐音自身は自分の見られたくない部分を見せないのに、ヒバリお嬢様の見られたくない部分はさらけ出させようとするのはずるい(誉めてない)よなと思いました。
私の基本的な好みからすると、才能がある人はそれを全力で生かして欲しい派なので、汐音がモデル業に復帰して、大人気になったよ、という展開の時は、是非そのまま頑張って欲しいと思いました。
なので、ラブエンドよりアナザーエンドの方が好みです。
でも、汐音は自分が気に入った人のためでないと全力が出せないらしいので、お仕事できなくてもそれは仕方ない……のか……?
ところで、「ヒロインは私」の撮影シーン、壱哉氏の運転する車が渋滞に引っかかったのでヒバリお嬢様達は下車して撮影現場まで走って行ったはず。
なのにいつの間にか渋滞にはまっていたはずの壱哉氏がしれっと同行しているのは一体? ヒバリお嬢様達が降りたあと、運良く渋滞抜けられたのでしょうかね。
恋愛面では、最後までずっと汐音の手のひらの上だったなあ……という感じでした。
もっと汐音に必死さ、無様さを見せて欲しかったです。
なので、バッドエンドでヒバリお嬢様にさよならと言われてうろたえていた汐音氏はちょっと良かった。溜飲が下がったというか。
大我さんに「やりすぎんなよ」とありがたいご忠告をいただいていたにもかかわらずこのざまだよ、やーいやーい。みたいな。
ええと、つまり、ヒバリお嬢様と汐音は恋愛面での対等性があまり感じられなかったため、汐音がむき出しの感情を見せるような展開が欲しかったです。
またむき出しの感情とか言ってるけど、それが好みなので仕方ない。