Collar×Malice -Unlimited-　感想4（After Story（白石景之、柳愛時））

各ルート感想

感想3からの続きです。

白石さんの工作員養成所時代の同期と対決（？）する話。

相変わらず中の方の演技は最高ですし、白石さんのキャラも好きなんですけど、このAfter Storyに関しては、白石さんと市香ちゃんが一緒にいるシチュエーションを作るために、かなり無理しているなあという感じでした。

そのためだけに、色んな人があほの子にされている気がします。

色んな人の犠牲（あほの子化）により構築されたのっぴきならない事情のおかげで、市香ちゃんが白石さんが暮らしている拘置所（？）で一緒に過ごすことになるわけですが、……お前ら、よくそんなにいちゃつけるな……

白石さんの境遇的に、完全に二人きりというのは難しいというのは分かりますが、時と場所と立場をもっとわきまえてくれよ、とちょっと思ってしまいました。

……まあ、監視カメラの存在は話に上っていたので、わきまえた結果がこのありさまのようですが……

工作員養成機関、やはりアドニスが出来る前からあるみたいですね？

前身の宗教団体は一体何者なのか……そして、そんな大規模工作員養成機関持ってるのに、監視対象になったりしないものなのでしょうか。

ラストでハッピーエンドとノーマルエンドに分かれるわけですが、これ、どう考えてもノーマルエンドの方が希望ありますよね？

有罪判決が出て刑に服しているノーマルエンドに比べて、ハッピーエンドの白石さんは、まだ判決が出ていないどころか、起訴されてもいないんですよね。罪を償い終える道筋が見えない。

そして、無印の白石ルートがラストで1年飛んだのは、やはりゼロの正体の件をうやむやにするためだったのだな……

主に身内の問題を解決する話。

星野弟の件と、柳兄の件ですね。メインは柳兄の方でしょうか。

これまでのAfter Storyが、何らかの事件の解決と恋人としての進展の2本立てでメインストーリーになっていたことを考えると、非常に内向きな話でありました。

星野弟・香月君の件は、柳さんとの男同士の話でさらっと片がついて良かったですけど、星野両親が香月君にばかり構って市香ちゃんに全く興味ない件は、ここに至ってもどうしてわざわざそんな設定にしたのかよく分からないですね。

何かの伏線なのかなーと思っていましたけど、無印とUnlimitedのここまでのルートでは、特に何も関係してきそうにないんだよな。

謎です。

柳兄は、個人的な印象ですと、某「VARIABLE BARRICADE」の某カズさんをもっとマイルドにした感じ＋ツンデレ　ですねえ。

柳兄は柳さんの過去のことを色々言っておりましたけど、弟を陥れるために、他人（柳探偵事務所への依頼人）に迷惑をかけるのを全くためらわないところは、実際前科持ちの柳さんより、柳兄の方がメンタリティ的には犯罪者寄りなんではないかと思ってしまいました。

柳さんも、別に約束するまでもなく常識的に当然、みたいな程度の条件で兄がしたことを許しておりましたけど、自分のところの依頼人に損害出させられてるのにそれで良いのかね？？

恋愛面は、無印では榎本氏と同じくらい健全だった柳さんが、意外とやることなさっていて、さすが可愛くても大人だなと思いました。

無印もそうでしたけど、柳ルートは市香ちゃんがぐいぐい行くのがとても良いですね。

ところで、不良の持つバットは釘バットであるべきだと思うんですが、如何。