軍靴をはいた猫 感想1(ユズ)
はじめに
今に至るまで私が最も好きな乙女ゲームは「大正×対称アリス」なのですが、この「対アリ」と同じメーカーさん、同じシナリオライターさんの作品ということで、わくわくとプレイすることに。
ちなみにPS Vita版です。
プレイ順は
ユズ→くーにゃん→コタロウ→シェド→キティ→真相
です。
そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。
ストーリー概要
「ニンゲン」に憧れる和国の姫・シロ。従兄のコタロウとの婚礼の儀の際、彼女たちの前に光と共に少年が現れる。それは伝承される「ニンゲン」そのものの姿であった。
「ニンゲン」の降臨に喜んだり戸惑ったりするシロ達だったが、海の向こうの帝国からの使者の到着により、和国は動乱に飲み込まれていく……みたいな話。
個別キャラ感想
ユズ(cv.金本涼輔)
姫様の幼馴染みで、とても真面目で有能で優しい猫。
仕事量がヤバイ。
なんというか、このルートは裏事情的なものが何も分からないまま終わってしまったなー、という感じでした。
あと、コタロウ様がいい猫過ぎてつらい……
ストーリー的には、共通ルートと個別ルートのつなぎ目が大変シームレスな感じで、いつの間にユズルートに入っていたのかしばらく気付きませんでした。
ストーリー回想から察するに、和国が戦争も属国化も回避するために提案した3番勝負あたりぐらいのようですけれども。
話が色々な意味でさらーっと流れてしまい、引っかかるところがあまりなかったです。
正直、「和国城内に内通者がいる」という話になったとき、その正体はユズ、ぐらいの衝撃を期待していたのですが(衝撃というかベタというか)、ユズさんは普通に真面目で有能で優しいだけでございました……
そんなフワサラストーリーなのに、姫様達と顔見知りの異国商猫であり、攻略対象でもあるシェドが、いつの間にか惨殺されていた、と言うシーンは我が目を疑いました。
えっ攻略対象なのに惨殺? それもナレ死?
しかも、そのことが、そのあと全くストーリーに絡んでこないっていう……
シェドの扱いがアレすぎて、逆に今後の展開に期待が高まりますね、こりゃ。
恋愛面では、時間の積み重ねの勝利という感じでしょうか。鉄板幼馴染みですねえ。しかも身分差・主従ものでもあるという素晴らしさ。
まあ、一番のネックは姫様が既に婚約しているという事実なんでございますが……
私が自分で攻略のトップバッターにユズを選んだくせに、コタロウ様がいい猫過ぎて、随所で「このままコタロウ様と結婚すればいいじゃろ」と言いそうになってしまった。
王位継承者としての立場(婚約)とユズへの気持ちの間で板挟みになってぐだる姫様に対して、コタロウ様が「俺を言い訳にするな」と諭すシーンが非常に好きです。
女官ミーが、固有名持ちなので、なにかカッ飛んだことをやらかしてくれるかと期待しておりましたが、意外にそうでもなかった。結構おとなしかったですね。
色々設定が詰め込まれていそうな割に、さらっとあっさりな1周目でございました。
多分これから濃くなっていってくれるのだろう多分。
ぐんねこ様のメタ気味な発言もあったことですしね。ええ。