蛇香のライラ～Allure of MUSK～　第三夜　アラビアン・ナイト　感想1（ライザール・シャナーサ）

はじめに

第二夜プレイ後、しばらく時間を置いて頭を冷やした後、第三夜をプレイしました。同じくPC版です。

プレイ順は
ライザール・シャナーサ→ジェミル
です。

そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。

ストーリー概要

高級サロン「カマル」の踊り子である主人公は、実は依頼人からの注文に応じて潜入調査等を行う密偵でもあった。

主人公の住む国・シャナーサ王国において、各国の王子が集まり開かれる会議の最中、ライザール王の婚約者候補・レイラ・アリから「自分の身代わりとなって、駆け落ちするまでの時間を稼いで欲しい」と依頼を受けた主人公は、シャナーサ王国国王・ライザール・シャナーサの元に潜入することになる。

みたいな話。

個別キャラ感想

（全体的に感想がネガティブ気味ですのでご注意ください）

ライザール・シャナーサ（cv.森川智之）

独裁的手腕で国を富ませてきたシャナーサ国王。各国の王子を集めた「世界次世代指導者会議」なる会議の主催者。誰にも「陛下」と呼んでもらえない。

冒頭からネガティブな感想になってしまって申し訳ありませんが、とりあえずもっとちゃんと文章を推敲していただきたいです。

てにをはがおかしいところがありすぎて、物語に余計入り込めませんでした。

多少てにをはがおかしくてもブッ飛ばすリーダビリティを持つ文章ってありますけど、少なくとも私にとって「蛇香のライラ」シリーズはそうではありませんので。

これ、Switch版では誤字直ってるんですかね？

プレイ中、何回も「ヤベェ……」と呟いてしまいました。

どう考えてもオカシイことを賞賛の流れにしてしまうエピソードが多過ぎなんですが。

本物の婚約者と入れ替わった主人公を怪しむ割に、あんまりきちんと調査しないライザール王を「警戒心が強い」と言ってみたり。

ストリートチルドレン対策の話になったとき、シリーン嬢が「孤児院を造っては？」みたいなことを言ったら、「その手があったか。すぐ取りかかろう」とか言っちゃうライザール王を思慮深く果断の王扱いしたり。

……思慮深く果断の王のくせに、そんな当たり前のことをまだやってなかったんですか……それどころか、シリーン嬢に言われるまで思いつきもしてなかったんですか……！？

この国に「孤児院」という概念がなかったのならともかく、シリーン嬢が口に出した「孤児院」という言葉にライザール王は説明を求めなかったので、その存在を知ってはいたということですよね？

シリーン嬢が「孤児院」とか言い出したときは、ライザール王は何か理由があって孤児院を造っていない（あるいは造っているが不足）んだろうと思ったので、ライザール王が「その手があったか」とか言い出したときには、本当に、度肝を抜かれました。

あと、ライザール王の裏の顔（本来の顔？）である義賊活動の件も、ライザール王ったら「信頼できる臣下がおらず、普通にやると時間がかかりすぎるので、自ら義賊として悪を討っている」みたいなことおっしゃっておりましたけど、それって単純に言って、即位から7年も経っているのに信頼できる部下を全く育成できなかったご自身の落ち度じゃありませんこと？

「自ら義賊活動なんて、王様スゴーイ、頭の固い臣下サイテー」みたいな流れになってましたけど、そんなに賞賛されるべきこととは思えなかったです。

（でも、信頼できる部下がいない割に、カマルを包囲させられる手勢はいるんだよな。）

ライザール王が、作中で言われているほど有能に見えなくて残念でした。

シリーン嬢も言われているほど有能な密偵には見えないので、お似合いですね……

で、その主人公たるシリーン嬢ですが、従来不変のぽんこつさでありました。

同じぽんこつでも、希驪君みたいに可愛くないのは何でなんだよ……

でも、もしかして、シリーン嬢のぽんこつさって洗脳されていることによる影響なんでしょうかね？

ストーリー面では、店主様の黒さが明かされ、目的や犯してきた悪事が暴かれた（そして逮捕）のが良かったです。

まだ消化不良感があるので、多分、二重スパイルートが真相ルートになるのかな……

あと、ルト（ライザール（偽））とライザール（真）の入れ替わりの件。

ルトは女手一つで育てられた、という描写が入ったので、ライザール（真）の異母兄弟かなんかかな、と思ったのですが。

そう思った直後にルト父はルトが生まれる前になくなったという設定が入り、その後最後まで特に言及されなかったので、ルトとライザール（真）は特に血縁関係はないということなのでしょうね。