殺し屋とストロベリー 感想3(イズナ)
個別キャラ感想
感想2からの続きです。
イズナ(cv.石川界人)
喫茶「月影」のバリスタ兼料理人。本業は殺し屋で、近接戦が得意。殺し屋だけど人間としてはまとも。
なんかとても良い殺し屋でした。
裏社会の出身で、自分が職業的殺し屋であることは納得しつつも、殺人にはためらいがあり、そんな自分に葛藤している って、前の2人に比べて物凄くまともだと思います。
それだけに、お仕事シーン(喫茶店ではなく)をもっと入れて、イズナさんの葛藤と苦悩を存分に見せて欲しかったです。
いや、もっとお仕事シーン入れて欲しいのは前の2人も同じですけども……
ストーリー的には、アモンさんとのあれこれがメインでしょうか。
イズナさんとアモンさんの喧嘩的なことがきっかけで、イチゴちゃんがイズナさんの内面に触れることが出来たり、アモンさんの裏切り(?)が終盤の焦点だったり。
アモンさんが負傷したイズナさんの病室に侵入したシーンは、アモンルートよりもよっぽどアモンさんの殺し屋らしさが見られて良かったです。
イズナさんはアモンさんの「仕事なら親しい人だろうが何も思わず殺せる」メンタリティを、自分にはない強さだと言い、劣等感を抱いているわけです。
でもそれって、強さというか一種のスキルでしかないんじゃないでしょうかね?
イズナさんも、葛藤はするけど、仕事なら殺せる(本人談)のだから、別に引け目を感じる必要はないんじゃないかなと思いました。
常時発動型のパッシブスキルか、選択発動型のアクティブスキルかの違いでしかない感じ。
恋愛的には、(仕事で誰を殺すことになるのか分からないので)人と親しくなりたくないイズナさんの、隠しきれない本来の優しさがにじみ出まくっていて、イチゴちゃんの「突き放すなら優しくするなんて酷い」という台詞が真理であった……
そしてちょいちょい(無意識に?)優しくしちゃうイズナさんがチョロすぎるう。
あと、イズナさんがイチゴちゃんと同室で、24時間体制でガードすることになったときとか、怪我を押して病室を抜け出して、イチゴちゃんを探しに行ったときのイズナさんの言い訳が、筋は通っているんだけど、子供が屁理屈言ってるっぽくて大変可愛らしかったです。
それにしてもイズナさん、裏社会で生まれ育って、よくこんなまともな人間性持ち得ましたね?
マツリ姐さんは、ツキミルートで「施設」の関係者っぽさを漂わせていましたけど、「施設」の実験の成功例かなんかなのでしょうか?
たいしたことではないですが、「イズナ」と「イチゴ」の字面が似ていて、ぱっと見で混乱したことが何回かありました。