殺し屋とストロベリー 感想5(クラマ)
個別キャラ感想
感想4からの続きです。
クラマ(cv.野島健児)
月影所属の闇医者で、天才外科医。人嫌いで建物のミニチュアを作るのが趣味。
お母さん!?(バッドエンド) という話。
バッドエンドに全て持って行かれてしまって、もはやハッピーエンドの印象が薄い……
えーと、クラマルートの本筋の話としては、前半はイチゴちゃんの「価値」について。後半はクラマ先生とイチゴちゃんが互いに落ちる話。だったはず。
前半の焦点であるイチゴちゃんの能力については、長谷川ルートで示唆されていたとおりだったので、答え合わせ的な感じでした。あまりカタルシス的な驚きはなかったですね。
つまり、長谷川さんもイチゴちゃんと同様に不死の体質なのでしょうな。
後半は、不器用で人間性が未熟なクラマ先生の成長を微笑ましく見守る感じです。
無自覚にイチゴちゃんに惹かれているクラマ先生の言動が、なんかもうこっちが赤面するわい、みたいな。
お約束のカガリさんの後始末の件では、ツキミさんが初めて常識的判断(イチゴちゃんを殺人の現場に連れ出さない)をしていて、ツキミさん、そんな判断できたのね……と思いました。
それにしても、クラマ先生がそこまで優秀な外科医に見えないんですけども……
クラマ先生は人嫌いで、人と話すのも苦手で、どうやら患者(イチゴちゃんとか)の様子の観察もあまり出来ていないご様子。
なんでこの人医者になったんでしょうか。絶対向いてないでしょ。
それに、クラマ先生は28歳らしいですけど、一般的な日本の医療教育課程なら、まだ後期研修2年目の年齢で、まだ専門医資格取れていないはずですよね。
まあ、そこは裏社会専用促進栽培な感じでクリアしているということなんでしょうけども。
とはいえ、医師、特に最新医療機器を使いこなすような専門性の高い医師なら、症例数が命のはず。
患者の少ないあの診療所に引きこもって、特に外勤するでもないような状況のクラマ先生は、第一線の医療技術をどうやって維持しているんでしょうか。謎です。
ハッピーエンドで、月影のトップ(喫茶店ではなく殺し屋組織のトップ)がサラッと出て来て、イチゴちゃんもその存在に対して突っ込まなかったので、「んん??」と思いました。
あれ? この人がトップって、どっかで出て来ましたっけ?
というか、月影のトップが喫茶「月影」に入り浸って武器商人してるって、月影本店の方は一体どうしてるんですか……?
で、本命()のバッドエンド。
バッドエンドというか、マツリ姐さんエンドと名付けたい。
イチゴちゃんの遺伝子に、マツリ姉さんの遺伝子が半分ぐらい使われてるって、それもう親子ですよね?
てっきりマツリ姐さんは「施設」の成功例で、「組織」の後継者か何かかと思っておりましたが、あんまり関係なかったですね。
成功例じゃなくて、「施設」の目標がマツリ姐さんを作ることだった、ということのようです。
それにしても、ナイフについた血ぐらいで、娘まがいの人物を生み出せるとか、どんな技術だ。裏社会、凄いな……
ツキミさんがイチゴちゃんを殺せなかった理由って、ツキミさんの技術や心理は全く関係なく、この不死の体質のせいだったんですね……