殺し屋とストロベリー 感想6(ノイン)
個別キャラ感想
感想5からの続きです。
ノイン(cv.花江夏樹)
喫茶「月影」で商売をしている武器商人。見た目は子供、実際は成人。びっくりするほどツンデレ。
真相ルート。
イチゴちゃんがなぜ喫茶「月影」でウエイトレスをすることになったのか? とかその辺について。
ノインさんが、前半ちょっと情緒不安定でヤバイ感じがいたしました。
イチゴちゃんの壊れ気味な点について、クラマ先生がノインさんに対して、「君になら理解できるだろう」的なことを言っていたので、ノインさんも似たような被検体として扱われた(不老的な意味で)経験でもあり、同族嫌悪的な感じでイチゴちゃんにつらく当たってしまうのかな、と思って見ておりましたが、結果的に全然そんなことなかったですね。
イチゴちゃんにつらく当たるのは、己がしたことを後悔しているかつての仕事を思い出すから、ということでしたが、そういう理由であれか……
なんというか、ツンデレなところも含めてですけど、ノインさんのあの見た目だから何となく許せてますけど、普通に年齢相応の見た目で同じことしてたら、かなりキッツいなと思いました。
成人男性が、未成年の、しかも犯罪被害者の女の子に対して、彼女と全く関係ないことで八つ当たりするって、どう考えてもヤバいよな……
アモンさんが、ノインさんをネタにイチゴちゃんを脅して、彼女を「施設」に連れ戻そうとした件について。
ラスト当たりでノインさんも言ってましたが、イチゴちゃんはなぜこの件を誰にも相談しなかったのでしょうか。
アモンさんに「誰にも言っちゃダメだよ」とか言われてたわけでもないのにな。謎です。
ハッピーエンドは、色々と丸く収まって良かったね、という感じでした。
しかし、「組織」の新トップにしてイチゴちゃんをジュラルミンケースに入れたヨダカさんは、もうちょっと他のルートでもちらちら顔見せしとくべきだったんではないでしょうか……どうも、なんかいきなり出て来た人、という印象が否めないです。
あと、徹頭徹尾イチゴちゃんに視点固定というコンセプト(多分)なので難しいとは思うんですが、イチゴちゃんを取り巻くもっと大きい状況――「組織」とか月影本店とか――をもう少し見せてくれた方が、物語に深みが出たんではないかと愚考いたします。
バッドエンドは、あれってバッドエンドなんですかね?
それはともかく、バッド(?)エンドは、ノインさんごと裏社会離脱エンドでした。
それはそれで幸せそうなので良かったんですが、ノインさんの「この国の裏社会を元に戻す」宣言どこ行った。
月影のトップのノインさんが20代で、後継者のツキミさんも20代って、月影本店って、思ったよりこぢんまりした組織なのでしょうか。
というか、ツキミさんが月影のNo.2だったという事実にびっくりです。
主人公ちゃんの名前固定というのがこのゲームをプレイした大きな理由の一つでしたけども、バッド(?)エンドでイチゴちゃんの本名入力があったのには驚きましたし、大変小粋で小面憎い演出だなと思いました。
というわけで
「殺し屋とストロベリー」の感想でした。
私がそもそも裏社会設定とか殺し屋ものとかが結構好きという理由もあり、なかなか楽しかったです。
もうちょっとキャラクターの過去話とか、周辺状況の描写があればなお良かったと思います。
ですが、出て来た伏線についてはちゃんと回収されており、その辺については面白かったし、満足です。最後の名前入力も良かったし。
好きな攻略キャラクターの順番について次の通り。
イズナ>長谷川>ツキミ>アモン=クラマ>ノイン
全体的に、アモンさんが攻略キャラと思えないほど扱いヒデエです。面白かったのでいいんですが。
あと、マツリ姐さんが凄く好き。