スチームプリズン -七つの美徳- 感想5（ユネ・セキエイ）
個別キャラ感想
ユネ・セキエイ（cv.高瀬泰幸）
400年の時を変わらぬ容姿で生き続ける「世界に愛された神官」。
本来の性格は自由人。そして大食い。永き生に倦んでいる。
んん……！？ スチームパンクSFだと思っていたら、急にファンタジー寄りになったぞ……！？
これまでのルートでの「機転が利いてモヤモヤをスカッとさせてくれるユネ様」、からすると、このルートのユネ様は、鈍磨してはいるものの人間らしいメンタルを持つ普通の人間だなあという感じでしたね。
メンタルだけでいうと、エルトさんの方がよっぽど常人離れしておる。
ストーリーとしては、不老不死な上、ユネ様自身を含めて何人たりとも傷付けることが出来ない強制パッシブスキル「聖人の奇跡」を持つユネ様に、キルスが「君を下界落ちから救う代わりに、私を殺して欲しい」と頼まれたり、目的達成のためになぜかユネ様とキルスが恋人ごっこをすることになったり。
ユネ様の死にたい願望については、不老不死キャラには割とありがちな感じだなと思いました。
が、期限内にユネ様を殺せなかったらキルスが殺される、かといって普通にユネ様を殺そうとしても、強制パッシブスキル発動でキルスが死ぬ、というどうしろっちゅーねん状態はなかなか斬新ですよね……
が、その辺のストーリーを全てスッ飛ばすぐらい、謎の鉱石「セキエイ」の設定が意味不明です。
まず、ユネ様の回想で、「夢の中で鉱石（セキエイ）が語りかけてきた」というので何事かと思いました。
しかも、セキエイの力を動力源とする人工心臓を埋め込んだせいでユネ様が不老不死になったとか、何それ？？
その上、ユネ様に加えられそうな危害をことごとく「偶然」撃退する機能付きとか、本当に意味が分かりません。
理合珠かね？ むしろ凶鎖丸？
そんな感じでセキエイの存在とその能力が非常にファンタジーっぽいのですが、むしろそのあまりのファンタジーっぽさが、逆に超高度科学技術を背景にした箱庭みたいなSFなのかなという気もしないでもないです。
高度に発達した科学は魔法と区別が付かない的な……
「私の時間」エンドは、ユネ様が議会で格好良く演説して上界を去った割に、保護地区でボッコボコにされた上、グリッサード医師の研究素材にされていて、何かシビアすぎて逆に半笑いになりました……
それにしても、ザク＆グリコンビのクズっぷりは凄いですね。
このエンドで、なぜキルスは命助かったんですかね？ フィッツジェラルド氏が犯行を認めたのを聞いているんだから、息の根止められそうなものですけど。
恋愛面では、これまでの付き人とは違う対応をしてくれたりと、ユネ様がキルスに惹かれるのは分かりますが、気するがユネ様のことを恋愛的な意味で好きになった理由はよく分かりませんでした。
まあ、長時間一緒にいて、ユネ様の素顔を見ているうちに……ということなんでしょうかね。
