kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~ 感想2(武蔵坊弁慶)

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個別キャラ感想

武蔵坊弁慶(cv.梅原裕一郎

ビルシャナ戦姫(武蔵坊弁慶)

延暦寺を追放された僧兵。昔は手のつけられない暴れ者だったが、現在は明るい常識人枠。体が丈夫。

 

一般的に弁慶の見せ場と言ったら、主に勧進帳と立ち往生なので、どこまでやるのかなーと思っていたんですが、結果としては平教経ルートと同様に壇ノ浦まででございました。これ、全ルート壇ノ浦までなんですかね?

 

このルートでは、義経のメンタルが平教経ルートよりは大分ましでよかったです。

強メンタルとまでは言えないですけども、無邪気に義経を追い詰める教経と比して、弁慶の包容力とナイスフォローが光った結果でもあるのかな。

 

ストーリーとしては、義経に秘められし謎の力についての知盛・重衡兄弟との対決 みたいな感じ。急にファンタジー度が増してびっくりしました。

 

なんか選択肢が、教経ルートより難しかった気がするんですが……

教経ルートは、選び直しなしで、多少ミスりつつも一発で恋愛エンドに至ったのですが、弁慶ルート初回は、教経ルートの初回よりも好感度が高かったにもかかわらずバッドエンド直行でした。悲恋エンドですらない。

あれー? と思って、共通ルートの最初から、弁慶の好感度が最大になるように進行したら、個別エンドにすら入れずにバッドエンドでした。

これ、攻略対象のご機嫌を取り過ぎて、源氏の血をおろそかにしてもダメということなんですかね?

 

ルート内では、とりあえず、どこまでも追ってくる知盛がコワかった……君はメリーさんか。「今、あなたの後ろにいるの」なのか。

知盛は、どう見てもアレですけども、キャラとしては(今のところ)嫌いではないので、本人ルートでどんな風に価値観のコペルニクス的転回をするのかしないのか楽しみです。

 

戦の部分だと、義経の将としての視点がいまいちな点は相変わらずでしたが、今回は鵯越の逆落としが見られたので、多少戦上手っぽさが増していて良かったと思います。

 

教経ルートで謎のイキリを見せていた重衡でありますが、その理由が判明したルートでございました。

コレは吸血鬼的なアレなんですかね?? 血は吸っていませんけども。

 

それにしても、興福寺でも一ノ谷でも、おまけに壇ノ浦でも、義経は十分重衡に勝てるタイミングがあったのになんでとどめを刺さないのか……

興福寺での一悶着では、義経、「やめろ!」とか叫んでいる暇があったら、さっさと重衡の背後から斬りかかって首級を取ればいかがでしょうか。

……さすがに首落とせば死ぬんでしょ……? いくら吸血鬼的な化け物とはいえ……

 

義経が知盛・重衡兄弟に捕らわれるくだりですが、義経が助けを待つだけではなく、自力で逃げ出すところが大変良かったです。さすが痩せても枯れても源義経ですね。

 

義経も含めた吸血鬼的な力を持つ皆さんは、他者の皮膚に直接触れていれば気を食らえるらしいので、義経が知盛・重衡兄弟に気を食らわれてぐったりするたびに、これ、逆に相手の気を吸い取ってやることは出来ないんですかね? と思っておりました。

なので、義経が覚悟を決めて知盛の気を食らって逃げ出すエピソードはとても良かったと思います。忌み嫌う己の特性を敢えて使って相手を出し抜くというのは大変熱い展開ですね。

そしてその後の「自分は汚い」と自らを痛めつける義経→弁慶に心根の美しさを説かれ、いっそう2人の心が近付く展開はセットですね。良いお約束なので良いですけども。

 

ところで、頼朝の命による義仲軍追討の際に、義経が陣営から離れてぬくぬく療養生活してるのはマストなの?

 

重衡@壇ノ浦は、あれもうちょっとどうにかならなかったんですか……?

特に口元が、口裂け女なの……?

不気味とか怖いとかいう前に、すごく面白くなっちゃってるんですけど……

これだったら、いっそ完全に異形化させた方が良かったんじゃないでしょうか。

 

その面白重衡を倒すために、弁慶がその怪力によって重衡を取り押さえ、自分ごと矢で射させたのは、多分、立ち往生のオマージュでしょうかね。あのシーンは良かったと思います。

そして一片の躊躇もなく射かけさせる頼朝様素敵。

教経ルートではほとんど出番がなかった頼朝様ですが、このルートでは出てくるたびに何事にも動ぜず冷静に冷徹な言動を見せてくれるのが大変素敵でした。

 

恋愛面では、弁慶の人間性が素晴らしいので、義経が弁慶に惹かれるのはとても分かりやすかったです。

義経が、自身の持つ謎の力の件で、知盛に「そなたはこちら側の存在だ」みたいなことを言われて苦しんでいるときに、「生まれは関係ない。現在の心根が全て」的なド正論をきっぱり断言してくれたのが、弁慶最大の見せ場だったと思います。

 

弁慶の義経に対する「殿」呼びが好きだったので、ラスト付近で「姫」とか呼び始めるのは非常に残念でした。

というか義経、「姫なんて呼ばれたの初めて……」とドキドキしてましたけど、共通ルートだったか弁慶ルート冒頭だったかで、知盛に「源氏の姫君」って呼ばれてたじゃないですか。お忘れ?

 

恋愛エンドでは、2人が正式に夫婦約束を交わしてめでたしめでたしでしたが、いや、君らそこ鞍馬寺! 寺! 女人禁制!

共通ルートで遮那王が女だとばれたら、女人禁制を破ったことを理由に鞍馬寺そのものが潰されるかも、みたいな話してたじゃろ……

せめて男装のままでいればいいのに、義経。そして弁慶は姫呼びをやめろ。

ところで弁慶は、結婚するに当たって還俗しなくていいんですかね? 破門されてるから還俗とかもう関係ないという理解でいいんでしょうか?

 

それにしても、義経、黄色い小袖(かな?)姿あんまり似合わなくないですか……

バッドエンド「屍」の姫君風の女装は可愛かったのにな。

 

知盛・重衡兄弟の頭のおかしい会話を横で聞いていた教経が、「何を言っているんだ、お前達は」と困惑するのが面白かったです。

 

 


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