kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

ビルシャナ戦姫 ~源平飛花夢想~ 感想3(春玄)

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個別キャラ感想

春玄(cv.斉藤壮馬

ビルシャナ戦姫(春玄)

源義朝の身代わりとして死んだ源重成の子であり、遮那王と同時に鞍馬寺に預けられ、兄弟のように育った。とされていたが、しかしてその正体は。

遮那王に対して非常に過保護。

 

何か、今までの細かい色々が腑に落ちる話でありました。

義経があんまり戦上手っぽくないのはなぜか? とか

義経=九郎判官の物語はある意味後半が本番(判官贔屓的な意味で)と言えるのに、なぜここまで全ルート壇ノ浦止まりで終わってしまうのか? とか

兄である源頼朝ルートが公式推奨攻略順で最後ではないのはなぜか? とか

義経があっさり平家に寝返ってしまうのはなぜか? とか!(平教経ルートのトラウマ)

 

義経が本当の意味での「義経」ではなかったからだったのですね……

弁慶ルートで、義経が義朝の子ではない可能性は示されていましたが(←それ以前に頼朝が攻略対象にいる時点で)、そもそも「義経」ではないというのは、個人的にはなかなか意外でした。

というか、桃生柵のあたりで佐藤兄弟に春玄が遮那王と間違えられたのは、伏線だったんですかね……春玄ルートでそのエピソード出て来ないですけどね……

 

義経の出自に関しては池禅尼絡みのようなので、だから推奨順のラストが平知盛なんでしょうな。

 

ストーリーとしては、義経と春玄の出自と、兄・頼朝との関係について みたいな感じ。

このルートでも、色々小賢しく好感度調整していたら、共通バッドエンド直行でありました。

もしかして、教経ルートですんなり恋愛エンドまでいけたのはかなりラッキーだったのだろうか。

個別ルート入りのためには、好感度より武・知・優のパラメータが偏らないようにすることを心がけた方がいいんでしょうかね。

 

これまでのルートと異なり、京の都脱出後、いきなりドロップアウトしかけたのに大変驚きました。

春玄ルートはそういう路線で行くのかと思いきや、伊豆経由でちゃんと平泉に至ったので、安心しました。あるいは、ちょっと拍子抜けでした。

それにしても頼朝兄上、流人で蟄居の身の上なのに偉そうだな。

 

今回は義経が義仲軍追討戦中にフェードアウトしなかったので良かったです。

義経と春玄が芸人に扮して義仲の宴に潜入するくだりですが、義経白拍子姿が、これまでの女装で一番似合っていた気がしました。まあ白拍子ってそもそも男装なわけなので、女装と言っては語弊があるのかも知れませんが。

義経白拍子姿って、静御前のオマージュなのかなとちょっと思いましたが、考えすぎかな。静御前、正妻じゃないしな……

 

で、常盤御前の口から春玄の正体と義経の来歴が語られるわけですが、今回ばかりは義経のメンタルがめろんめろんになるのも理解できました。

現在は過去の積み重ねであり、その最も下にある土台がいきなり消滅したわけですから、そりゃガッタガタになるのもやむを得ないですよね……

これが、単純に義朝の子と重成の子のチェンジリングだったならば、義経もここまでショックを受けはしなかったのだろうな。

 

それにしても、なぜ池禅尼は女児を源氏の御曹司として育てるとかいう難易度の高い指示を出したのでしょうか。

あと、常盤御前は「春玄の命を助けるためにやむなく池禅尼の指示に従った」みたいなことをおっしゃっておりましたが、今若と音若は??

 

一の谷の戦いのとき、鵯越の逆落としを行わんとする春玄が「義経」らしくて良かったです。

なんかこう、義経にもこういういい感じに味方を鼓舞するシーンがほしいんですけど、「義経」じゃないから無理なんでしょうか……

 

義経」と言えば頼朝に無断で官位をもらうアレですけども、春玄にも後白河法皇絡みのエピソードが。さすが「義経」、ということなんでしょうか……?

義経を人質に取られ、春玄は法皇方につくことを了承させられるわけですが、なんかもうちょっと義経に春玄を説得してほしかったなと思います。

あんまりあらがわずに法皇方につくことにしちゃうのは、ラストのアレを劇的にするためなんでしょうけども。

でも、そういえば、このルートの義経は「人々の安心安全のために自分は戦うんだ!」みたいな決心してなかったですね? だから法皇方についちゃっても信念との矛盾は生じないということなのか??

 

壇ノ浦の戦いで、重衡が矢を射かけられて死亡したみたいになってましたけど、その程度じゃあいつ絶対死んでないでしょ……と心から思いました。

 

恋愛面では、幼馴染みが報われて良かったなーと思いました。

これまでのルートで、ぽっと出の敵にかっさらわれたり、ぽっと出の破戒僧にかっさらわれたりしてましたからねえ。春玄の心中を察するにあまりある。

 

恋愛エンドは、そこに至る前までは、こここそが「討ち死にを装って逃亡エンド」の使いどころだろうと思っておりました。

が、実際にやられると、ちょっと、またか……という想いを禁じ得ませんでした。

教経ルート恋愛エンドと印象が重複するので、何かもう一ひねりあれば良かったなと思いました。

それにしても、後白河法皇に官位を賜った春玄を頼朝自身が斬り捨てるのはまずいんじゃなかろうか……大丈夫なの……?

 

悲恋エンドで、義経を失った春玄が源氏を滅することを決心したところは、なるほどなと思いました。鎌倉幕府の源氏直系の将軍が3代で途絶えたのは、つまりこいつのせいなのだな。

 

義仲の今際の際の呪詛のくだりで、壇ノ浦を越えることをほのかに期待したのですが、やはりここでも壇ノ浦止まりでした。ちょと残念です。

 

 

 


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