幻想マネージュ 感想2(セルジュ)
個別キャラ感想
セルジュ(cv.梅原裕一郎)
レーヴ移動遊園地の経理担当。無表情で冷静沈着、言葉足らずで誤解されやすい。元軍人。冷血眼鏡とは呼ばれたくないらしい。
終盤は終始セルジュさん(の心臓)にドキドキしっぱなしであった。
セルジュさんの心臓は結局何時間持つの? 止まってからの生存時間はどのくらいなの?
ストーリーとしては、鉄仮面セルジュ氏と仲良くなるまで と、レーヴにかけられた無実の嫌疑を晴らそう というかんじ。
セルジュさんとエマちゃんが仲良くなる過程については、大変分かりやすかったです。
セルジュのキャラ造形(無表情で言葉足らず)がそもそも王道ですし、エマちゃんの胃袋をつかむ作戦(っていうか)も非常に王道ですよね。
セルジュさんは、過去の事故により右腕と心臓(!)を失い、ヒューゴに機械化してもらって生き延びている とのことです。
ヒューゴは「オートマタ製作のために人体の構造を知っていたから」とかさらっと言っていましたけれども、そこはかとないマッドサイエンティスト感を感じました。
腕はともかく、心臓って……「腕が良い遊具技師だから」で済ませられるレベルじゃないでしょうよ……
このルートでは、ハーメルン事件の真相が描かれるわけでありますが、時代背景的に(といってもいつの時代か知りませんが)、軍が軍事力強化のため、魔女をさらって研究しているというのは、意外とそれっぽくて面白いと思いました。
こういうのはどちらかというとイギリスがイメージですが、まあ考えることは各国それほど変わらないんじゃないかという気もしますし。
セルジュの旧友・ジル氏は、いい人と見せかけて悪い人、と見せかけていい人 という、どっちだよというキャラでした。
セルジュとエマちゃんは軍の施設に忍び込み、軍による魔女狩りの証拠をつかもうとするわけですが、別行動中(忍び込むのと待機)にそれぞれ別々に捕まります。
だというのに、別々に捕まった2人が同じ牢屋にぶち込まれたのは、えーーーと思わざるを得ませんでした。
まあそこは実はいい人であったジル氏の手配りなのでしょうけども、よく配下に不審がられなかったなと思います。
そして牢屋の中で、軍人達がすぐそこにいるという状況にもかかわらずイチャつき始めるセルジュとエマちゃんの神経には、非常に驚嘆させられました。
Amour Endは、レーヴの疑いが晴れた後、エマがレーヴからの解放を決行するわけです。すると、肉体持ちのセルジュとレーヴ移動遊園地に囚われていなかったクリエがその場に残り、他の面々は姿を消した、という展開でした。
これ自体は論理的で良いと思います。が、ではなぜヒューゴAmour Endでは、セルジュとクリエの姿も消えていたのでしょうか。謎です。
Rêve Endは、セルジュとエマちゃんが逃亡中にレーヴの皆さんが軍に捕まって処罰される、という内容でした。
レーヴ移動遊園地から離れられない、魂だけのスタッフ達(クリエを除く)を、軍は一体どうやって処罰したんですかね?
レーヴ移動遊園地自体の破壊も、ヒューゴルートのエピソードからすると、魔法の力に阻まれて不可能なはずですよね。
セルジュさんの心臓は、魔力の供給源であるレーヴから離れたり、エマちゃんから魔力の供給を受けられなかったりすると、3~4時間程度でストップするという説明でした。
でも、セルジュがエマちゃんを助けるため、夜中にレーヴ移動遊園地を離れてから、翌日午前中(アルノーの外出の件からして、多分昼近く)にエマちゃんと合流するまで十分持ってますし、Rêve Endでも6時間持ってる描写があるんですよね。
3~4時間とは一体何だったのか。
もしもの時に余裕を持って対応するために、一応3~4時間ということにしておいたんですかね、ヒューゴさんが。
「3本の薔薇の人(セルジュさん)」を確認した時のアルノーの表情と声が大変切なかった……本人ルートでは思う存分幸せになって欲しい。
国軍に追われるという、よく考えると厳しい状況にもかかわらず、あまり閉塞感はありませんでしたね。
「ピオフィ」に比べれば、ほのぼののバリエーションといても過言ではない。(心の傷)