Paradigm Paradox 感想1(新記ミハヤ)
はじめに
「――25XX年。
人類は隔離されたコロニーでしか生きられなくなった世界。」
という、公式サイトの文言を見てプレイすることを決めました。
潔くSF設定一点買いです。
プレイ順は、
新記ミハヤ→栖原カムイ→間宮アユム→高遠トキオ→日向→雪波→伊吹→冨司リョウ
です。
多分、高遠トキオを最初に持ってきた方がもうちょっとモヤモヤせずに済んだような気がします。ネタバレ度外視にはなりますが。
そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。
ストーリー概要
コロニーθで高校に通う主人公・小鳥遊ユウキは、ある日害獣と呼ばれる恐ろしいけだものに襲われ、危ないところを不思議な力を持った4人の少女に助けられる。
なぜか彼女たちと共に害獣と戦うことになった主人公だが、徐々にコロニーと害獣と超能力者に秘められた真実が明かされていき、主人公達は選択を迫られる……みたいな感じ。
個別キャラ感想
新記ミハヤ(cv.榎木淳弥)
高校1年生。主人公の後輩。図書室に入り浸っている。感情をあまり表に出さないが、言いたいことは空気を読まずはっきり言える性格。
上記の通り、SF設定にのみ期待してプレイした訳なんですが、今のところあまりSF設定が生かされていない気がして残念に感じているところです。
ストーリーとしては、ミハヤ君の亡くなった両親(ジャーナリスト)が生前追っていたネタを解き明かそう! という感じ。
変身ヒーローが超能力ヒロインでなんやかんやという設定なので油断していたら、いきなりユウキさんの友人が害獣の犠牲になってお亡くなりになったので大変びっくりしました。ある種、「黎の軌跡」のジャコモさんと通じるような……
その事件を受けて、害獣に襲われた人間は害獣になるという事実をユウキさん達が知ることになります。
が、そもそも害獣って何なんですか? ということが説明されないので、ユウキさん達の苦悩に同調することが出来ませんでした。
同様に、コロニーθの上層部が、人知れず害獣になった人間をコロニーτに隔離しており、そこから抜け出してコロニーθを襲ってくる害獣を主人公達に倒させている、ということに対して、最低の巨悪みたいに扱っていることについても意味が分かりませんでした。
上記のような情報を伏せていることに対する是非はあるかも知れませんが、社会情勢的にやむを得ないような気もします。基本的にコロニーθの人間はコロニーθから環境的な理由で出られないわけですし、そこを襲われたら、籠城戦・迎撃戦をするしかないわけですよね、その敵がどういう存在なのかにかかわらず。
害獣を隔離することで上層部が私利私欲に走っているとか言っておりましたけど、害獣を隔離することで得られる私利私欲って一体何ですか?
ミハヤ君は害獣を人間に戻す方法を見付けたい、みたいなことも言っておりましたが、既に研究されていたりしないんでしょうか。
そしてそもそも上層部って具体的に誰のことなんですか??
見ている限り、明らかに民主主義ではない政治形態っぽいので、「悠久のティアブレイド」の王家みたいなものがあるのでしょうか。SFつながりで。
うーん、1周目に新記ルート選んだのは間違いだったでしょうか……
色んな説明が足りてなくてモヤモヤします。
ミハヤ君の主な生息域が図書室なので、普通に紙の本がならんでいる光景が全くSFっぽくなくて残念な気持ちになりました。
いや、あれは文化継承を兼ねた見せ本棚で、実際に読む場合には電子書籍なんだ、きっと……多分……そうだといいな……
超能力について。
超能力を使うには女性に変身しなければならず、恋をすると超能力が使えなくなり、変身も出来なくなる、という設定について、新記ルートでは(例によって)原理が全く説明されませんでしたが、超能力が女性ホルモン由来だからとか、そんな理由だったりするのでしょうか?
恋をすると男性ホルモンが優位になりすぎて、チャームで制御できなくなるとか、なのかなー?
そうだとすれば、元々女性であるユウキさんが恋をしても超能力を失わなかったことについても、一応説明が付くんですよね。
恋愛面については、前半の絡みのシーンがほとんどモカだったので、私としてはあまりミハヤ君に興味を持てず、そのまま最後までいってしまった感じでした。
ユウキさん的には、ミハヤ君の物事をはっきり言えるところとか、境遇が似ているとか、ポイントを押さえてはいたようなので、好きになるのも分かりますねーと言ったところでしょうか。
1周目に選んだせいで、設定が釈然としないことのあおりを食ってしまった感があります。
あと、中の方って「ニル・アドミラリの天秤」の燕野君の方ですよね? 燕野君はそうは思わなかったんですけど、ミハヤ君の喋りはちょっと苦手かな……乙女ゲー1周目は基本的にボイス飛ばさない派なんですが、ミハヤ君は所々飛ばしてしまいました……