蛇香のライラ ~Allure of MUSK~ 第三夜 アラビアン・ナイト 感想2(ジェミル)
個別キャラ感想
感想1からの続きです。
ジェミル(cv.村瀬歩)
主人公の弟分で密偵仲間。どうやら優秀な暗殺者らしい。
常にいらついていてシリーン嬢とまともに会話しないのは、どうやら伏線だったらしいです。
正直よく覚えていないんですが、ヘナタトゥーの効果切れ状態のシリーン嬢とならまともに会話するよ、みたいな描写、今までありましたっけ?
それがあったのであれば、素晴らしい伏線だと思います。
ストーリー的には、意外に「ヤベェ……」は少なかった気がします。
まあ、ライザール王のルートがアレだったので、相対的にまともという感じでしょうか。
(ストーリー上ピンチにしなければならないので)「有能な密偵」にしてはどうかと思う行動を取り、案の定ピンチになる、という展開が多かったですね……
ですが、シリーン嬢は安定のぽんこつなのでともかくとして、ジェミル絡みのピンチは、ジェミルがシリーン嬢を守ろうとしたがゆえのこと。そしてジェミルの年齢的に、直情的で思慮の足りない行動になってしまったため、という動機付けがエピソードから伝わってきたので、まあ良かったのではないかなと思います。
「有能な密偵」、「優秀な暗殺者」という設定があさっての方向にすっ飛んでおりますが……
ジェミルの素性の件については非常に意外でした。
だがしかし。
ライザール(真)(ジェミル父)が、ジェミルの命を守るため、手元から離した、というのは分かります。
が、ライザール(真)が「暗殺を防ぐため、幼いジェミルにブラックマンバ(超強力な毒蛇)の毒を投与してから……」とか言い出したので、「は??」となりました。
シャナーサ王国の王族は、暗殺予防のために幼少時にブラックマンバの毒を投与することになっているけど(強力な毒で一発免疫的な感じで)、毒が強すぎて死にまくるので、王族の血筋が途絶え気味になっている、ってライザールルートで言っていたじゃないですか……
なのに、命を守るためにわざわざ王宮から遠ざける息子に致死率の高い毒を投与するとか、意味が……意味が分からない……
それにしても、暗殺予防のための毒で死にまくるって、本末転倒にもほどがありますよね。
しかも、血筋が途絶え気味になってもその慣習をやめないとか、何そのブラックマンバへの執着……
恋愛的には身内枠ですね。こちらも分かりやすくて良かったです。
ラストの、「実は私(ライザール王)には息子がいました! あと、手違いで息子の婚約者を自分の婚約者と発表しちゃってた! てへ☆(意訳)」は、さすがに力業過ぎてどうかと思いましたが。
よく考えたら、ライザールルートでもジェミルルートでも、シリーン嬢は対外的にはレイラ・アリのままなんですね……
しかし、やはりアイーシャは怪しいと思うんだよなー。
シリーン嬢の過去とアイーシャの存在が、つじつま合わないですもんね。