蛇香のライラ ~Allure of MUSK~ 第二夜 アジアン・ナイト 感想1(鱗皇驪)
はじめに
第一夜に引き続き、第二夜をプレイしました。同じくPC版です。
プレイ順は
鱗皇驪→鱗希驪
です。
そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。
ストーリー概要
高級サロン「カマル」の踊り子である主人公は、実は依頼人からの注文に応じて潜入調査等を行う密偵でもあった。
主人公の住む国・シャナーサ王国において、各国の王子が集まり開かれる会議の最中、鱗帝国の第二太子・鱗希驪にある依頼をされた主人公は、同国の皇太子・鱗驪の元に潜入することになる。
みたいな話。(第一夜のストーリー概要の名前を入れ替えただけ)
個別キャラ感想
鱗皇驪(cv.興津和幸)
鱗帝国の皇太子。白蛇伝なる物語(伝説?)の信者。意外にフツウの人。
皇太子という身分であるのに、誰にも殿下呼びしてもらえないのが最後まですごく気になってしまった……
最後まで皇太子呼ばわりに慣れなかったです。
もしかして、殿下呼びしてしまうと、皇驪兄上も希驪君も(そしてヴィンス殿下も)殿下になって、字面上混乱しかねないのを避けたのですかね……
キャラクター的には、何か甘い人が多かったなあ……という印象です。黒幕女史も含めて。
なんか、対立していても、ちょこっと話し合えば簡単に折れて軟化してくれる感じ。
皇驪兄上は、一皮むいたら、すごくフツウの人でしたね。桃の件の時は、もっとどうかしてる(褒め言葉)と思ったんですけども。
あと、途中まで結構頑なに肌見せ回避していたので、体に何かしら障害とか病気的なものが現れているのかと思っていました。白娘子なんたらと言って婚姻回避しているのも、そういった理由で自分の血筋を残さないようにしているのかなーと思いましたが、なんかそんなことはなかったですね。
皇驪兄上が性的なあれこれを忌避するようになったトラウマの根源が説明されていたのは良かったです(?)(評価のハードルが下がり気味)
ストーリー的には、トントン拍子過ぎて、ちょっと拍子抜けしました。
拍子抜けというか、第一夜の感じからすると、まあこんなものかなあというところではありますが。
ボリューム制限的に仕方ないのかも知れませんが、もう一ひねり欲しいところです。
黒幕の目的が「そんなことのために!?」なのは、これはもうシリーズ通してなんでしょうか……
黒幕女史と皇帝との関係は、ちょっと「うーん……」となってしまった……黒幕女史空回りすぎで迷惑すぎだろ、コレ……そして皇帝は事ここに至るまで静観しすぎで意味が分からないです。
あと、黒幕女史と皇帝の関係がコレだとすると、希驪母はどう絡んでくるわけでしょうか?
恋愛面では、もっと悶着が欲しかったです。皇驪兄上の中の方の演技は大変素敵ではありましたが、変化に乏しい感じでありました。
というのも、皇驪兄上が能力的にも性格的にもチート気味だからではないかと思っています。
この皇驪兄上が、もっと無様に感情をさらけ出すような展開があれば良かったのになーと思います。そのあたり、希驪君には期待できそうなので、期待して希驪ルートに臨みたい。
ハッピーエンドは、新皇帝となった皇驪兄上が、奥さんはシリーン嬢一人でいいので後宮解体するよ、皇帝の鶴の一声で決定ね! という流れでしたが、下っ端社会人としては、いいことやってる感出してるところスミマセンけど、根回しぐらいしろよ、新皇帝……と思わずにはいられませんでした。
皇驪兄上、「(暇を出される後宮の女性達に)保障はします」とキリッとおっしゃってましたけど、それ手配するの官僚ですからね?
あと、シリーン嬢が「暇なので黒幕によって売り払われた娘達を助けて回っていました」の件ですが、ええと、皇太子妃ってそんなに暇なの??
鱗帝国では皇太子妃って暇なんですかね……
皇驪兄上が一番輝いたのって、桃の件と、エピローグのハイテンションお絵かきのシーンじゃないかと思いました。
バッドエンドは、シリーン嬢を失うことを恐れた皇驪兄上が閨に引きこもりになって帝国が傾く、みたいな感じでしたが、希驪君、とっとと皇驪兄上を廃位させればよかったのにな。
まあ、それが出来ないのが、このルートの希驪君の限界ということなのでしょうかね。
第二夜にして主人公のお友達・アイーシャ嬢がミョーな存在感を放ち始めましたけど、やっぱり例の本の作者とかなんでしょうかねえ……