吉原彼岸花 久遠の契り 感想6(辰吉)
個別キャラ感想
感想5からの続きです。
辰吉(cv.興津和幸)
桜花屋の見世番兼伊勢屋のスパイ。物静かで実直だが、昔はやんちゃしていた。
禁断感が出ていて大変良かった!
やはり許されぬ関係の醍醐味は禁断感ですよね!
まあ、廓者と遊女の恋愛という意味の禁断感よりも伊勢屋さんを裏切る禁断感の方が強く出ていましたが。
ストーリー面では、そりゃそうなるよなあああという感じです。
伊勢屋惣一郎ルートで、辰吉が惣一郎に命じられて凜さんを見守るために桜花屋に潜入していた、というのが判明したときに、絶対こうなると思っていましたとも……
「俺は二人を、信じているよ」というのは、大変良い脅しだと思いました。
エンドは三種類で、銚子エンドがベストエンド扱いではあるのですが。
実際のところ、2人で穏やかに過ごせたけど、凜さんは死病に冒され、散歩もままならない銚子エンドと、
2人とも生き残ったけど、惣一郎の影にがんじがらめにされて精神的に一歩も動けないままの駿河エンドと、
たった一夜だけだけれど、希望を共有して心のままに情を交わせた品川エンド。
これらのどれが一番幸せだったのは分からないよな……と思いました。
駿河エンド、3人合流してから色恋沙汰の件で延々ともめていて、「いせやん奉行所に手配かけられてるのに、そんなことしてる暇あるのか? 早く逃げろよ……」と思っていたら、案の定捕り方に囲まれて、いせやんだけ別行動で逃げる羽目になっていて笑いました……この一件で、心の中で、伊勢屋さんをいせやん呼ばわりするようになってしまった。
ところで、銚子エンドも駿河エンドも、伊勢屋さんは消息不明で、辰吉と凜さんは江戸を離れ、夫婦と称してひっそりと暮らしているという点は同じなのに、いせやんの呪いの効力の差は何なんですかね?
むしろ駿河エンドの方が、伊勢屋さんから「凛を頼む」という言質を取っているわけですから、呪いの効力低くても良さそうな気もしますけども。
恋愛面は、これはひとえにいせやんの失敗だと思う……
廓者と遊女の恋愛御法度の掟があるのでそこまで焼けぼっくいにはなりませんでしたが、苦界にあって、こんなさりげない、時に不器用な優しさとか気遣いとか向けられたら、多かれ少なかれ好意持つに決まってるじゃないですか……
吉原で働いている女性もいるんですから(遊女としてではでなく)、女性の部下を潜り込ませれば良かったのにね。
それにしても、中の方はサ行とタ行に特徴ありますねー。