kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

悠久のティアブレイド -Lost Chronicle- 感想6(トゥルーエンド)

感想5からの続きです。

トゥルーエンド感想

このゲームに限らないんですが、ADVって、パラレルワールド的なところがありますよね。
もしくはループ的というか。
そういう、何度も同じ時間を繰り返し、そのたびに成功や失敗をして、少しずつ条件をクリアしていって、真の望んだ未来を掴むという感じが強く出たルートだったなと思います。
 
いや、これまでのルートはルートで良かったので、トゥルーの踏み台だったと言いたいわけではないです。
単に、物語の構造上そんな風に感じられたというだけの話で。
 
さて、トゥルーの感想ですが、とりあえず詰め込まれてたなー(歓迎)という感じです。
最後の最後まで攻略制限かかってますし、上記の通りの積み重ねもありますし、薄くするわけにはいかないということなんでしょうけども。
 
宇宙空間での戦闘は燃えますね!
あと、ここでもシュドはオイシイですね。
難を言うなら、ラストバトルの作戦? 流れ? がちょっと分かりにくかったような気がします。
プレイヤー目線の危機一髪感を出すには効果的だったと思いますが、後からでもいいので、もう少し情報を整理して示してくれたらなーと思いました。
 
宇宙空間に出たら、アルカディアが急にチョロくなっていて笑いました。
それまで主人公サイドがどんなに頑張っても「私の演算能力の前では、全て予想されたことです」みたいな感じで、インテリ(?)ラスボスらしい絶望感を提供してくれていたのに、ラストバトルでは「少々気になる点があったけど、彼らにはこれ以上できることはないでしょう」的にスルーして案の定その「気になった点」により敗北を喫するという笑いを提供して下さるという。
 
ロウが搭乗していた黒いティアブレイド、過去シュドが最終兵器に突撃した機体だったんですね。ヤジュルルートでの「機体の調整がおかしい」伏線はこのためだったのか。
突撃後、人類(ほぼ)滅亡して、滅茶苦茶技術力が後退した設定ですが、その技術力で、黒ブレ動けるぐらいに修復できたのか……と思ったら、ティアブレイドには自己修復機能付いてましたね(十分な電力供給があれば)。
まあ、自己修復機能が生きている程度の壊れ方だったのが驚きのような気もしますが。
 
ラストバトル決着後のギル兄さんが、何と言えばいいんでしょうか、切なくも美しい……という言葉では足りませんね。端的に申すと、妹への愛情が強く感じられました。そりゃイヴ様もブラコン化するわー。頑張れ、ロウ。
共通ルートでティアブレイドが初起動するときのクレイドルの台詞「『彼』が目覚めました」の「彼」ってギル兄さんのことだったんですね。
 
ロウルートで気になっていた
1 イヴちゃんとイヴ様が統合(?)した場合、後からどちらかの人格を疑似人格ボディに乗せることは出来ないのか?
2 疑似人類が自然妊娠した場合、脳代わりの生体コンピューターは自然に形成されるのか、それとも人工的に埋め込むのか?
という問題が何となく解決したので良かったです。
 
この手のトゥルーエンドとか真相ルートとかについて、恋愛面はもちろん期待していないんですが、こう、ほんのり逆ハーレム風味(と私は感じたんですが)になるのは、勘弁してほしいですね……(個人の好みです)
シュドがかなりあからさまにイヴちゃんに好意持ってる描写は、「男の子」らしくて可愛らしかったですが。
 
固定カップル(ロウ&イヴ様)万歳!
 

ということで

世界観に惹かれてプレイした「悠久のティアブレイド」ですが、特に序盤、ネオスフィアの全貌が明らかになっていない時点での「環境設定が夏に変更になっただけですbyクレイドル」とか、青空にうっすら格子模様が入っていて、コロニーとかドームの中の世界なんだなと分かる描写とかが、SF心にぎゅんぎゅん来ました。
その後、何となくファンタジー寄りな処理が多くなったのが残念でしたが……そういえばやはり「AIが受ける神の啓示」は特に回収されませんでしたね……
 
中盤以降でも、カーマイン氏と友人の技術者氏がロウの生体データ閲覧して「脳」の存在に「何だこれ?」となるシーンとか、クレイドルが本体の全力を振り絞るシーンとか、宇宙空間戦闘のシーンとかは好きでした。
 
まあ、乙女ゲーですから、ギチギチなSFとは相性が悪いということなんでしょうかね。
……この世界観ならRPGでやりたかったな……(小声)
3Dイヴちゃんをぐるんぐるん操作して、マップの隅々まで探索したかった……(更に小声)
生身戦もティアブレイド戦も、簡単なシステムでいいから操作して戦いたかった……(一層小声)
 
私のごとき初心者乙女ゲープレイヤーが言うのも何ですが、乙女ゲーとしてはあまり見ない感じの世界観や設定で、私は好きでした。
願わくばもうちょっとSFに寄った処理を(略)
もっとサイバーパンク(なのか?)乙女ゲーが増えるといいな……!
 
好きなキャラ順は次の通り。
シュド≧ヤジュル>クレイドル>アタルヴァ>ロウ
 
ロウは、改心後にももう少し毒気というか個性? が残っていればなー……
元々の性格があんな感じですから、無理ってもんですかね……