kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚 感想1(星川翡翠)

はじめに

さて、いよいよ隼人(と滉)にまともに幸せになっていただくお時間です。(「帝都幻惑綺譚」感想参照)
FDではなく続編ということなので(違いがよく分かりませんが)、連続した時空ならではの感じを期待したい。
冒頭の短いプロローグ(状況確認的な)で既に弟がアレっぽいのに戦々恐々としつつプレイ開始です。
 
攻略順は、
星川翡翠→鷺澤累→汀紫鶴→鵜飼昌吾→鴻上滉→尾崎隼人→クロユリ
です。
 
そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。
 

ストーリー概要

ニル・アドミラリの天秤 帝都幻惑綺譚」各ハッピーエンド後一年強。主人公・久世ツグミとフクロウの仲間たちは、悩んだりいちゃついたりしながら、新たな事件に立ち向かっていく。
みたいな感じ。

当たり前すぎて、書く意味があんまりないですな。
 
私は「帝都幻惑綺譚」で、ツグミちゃんへの評価がストップ安だったので、今作でのハードルが物凄く下がっていることを、あらかじめ宣言しておきます。
 

個別ルート感想

星川翡翠(cv:逢坂良太

イメージ 1
 
 
 

ストーリーは、翡翠君の父親問題に中華マフィア問題が絡んでくるみたいな感じでした。
 
そういえば中の方が「剣が君」鈴懸と同じだったんだなあ……てなことを今更気付きながらプレイしました。
どちらも少年キャラの割に、あまり声の印象が重ならないですね。
さては翡翠が敬語キャラで鈴懸が敬語使えない人間だか(略)中の方の演技力が凄いゆえだと思います。
 
とりあえずクリア後の正直な感想を申し上げると、「だから犯罪者を野放しにするのやめろって」でした。
「帝都幻惑綺譚」で凄く気になったのが、鷺澤ルートで(というか全ルートで)窃盗・傷害・放火未遂グループのリーダー鷺澤君がお咎めなしだった点だったんですよね。それをどうしても思い出さざるを得ない。
 
ストーリー的には、それほど気になるところはなかったと思います(ラスト以外)
よくある感じといったらアレですが、奇をてらっていない分、安定感があって分かりやすかったなと。
 
翡翠君の父親と名乗る人間が出現し、翡翠君は父親とオランダに渡るか、フクロウとして日本に残るか悩みます。
まあお約束で、その人は偽物なわけですが、翡翠君はどういう根拠でその人が本当の父親だと判断したのかが語られないので、その辺は少し疑問でした。
一応、偽父を用意した中華マフィアのボス雪加君が、翡翠君の素性を調べ上げた上で、本当の父親なら知っていそうな情報を言わせたのかな、と脳内補完しております。
 
で、偽父がマフィアに誘拐(狂言)され、血の付いた上着がフクロウに届けられるというシーンがあります。
そこで翡翠君が、「本当は燃やしてしまいたいけど、誘拐の証拠だから保全しないといけませんよね」みたいなことを言ったことに私は感動を覚えました。
「帝都幻惑綺譚」であれだけ証拠を燃やしまくっていたというのに、たった1年で凄い成長じゃないですか……!
 
成長という点でいうと、ツグミちゃんも大分成長して下さったと思います。
まあ、相変わらず聖女なんですけど、聖女ゆえの致命的な行動は特になかったかなと。
要所要所で上司の朱鷺宮さんに報告上げて、万が一の際のバックアップ体制を取っていたのが好印象でした。
つーか当たり前なんですけどね。社会人になって1年経ってようやく報連相を覚えたってだけの話なんですけどね。
 
唯一、街角で八代汽船社員にしてヒタキ君の家庭教師ハンスさんが本物の翡翠父ではないかという話をしてしまい、それをマフィアに知られてハンスさんが誘拐されてしまうというミスを犯していましたが、あれはまあ、しょうがないかなと。
フクロウは、なぜかよく犯罪捜査をしていますが、本来的には事務職の一般公務員ですし(ですよね?)、マフィアへの対抗能力とか普通ないでしょう。
 
ということで、ハンスさんを助けるためにフクロウの皆さんはマフィアに指定された場所に赴くわけです。
なぜ、警察も配置されているとはいえ、誘拐事件にフクロウ主体で対応するのかというと、マフィアが稀モノを収集していて、かつハンスさんの身柄とフクロウの保管する「百舌山教授の日記」を交換だ、と言われたから……だと思います。多分。
稀モノ絡みの場合は捜査権ありってことらしいですけど、さすがに拡大解釈しすぎじゃなかろうか。フクロウの権限が本当に分かりません。正直、警察に任せるべき局面だと思う……
 
で、翡翠君(とツグミちゃん)と雪加君の直接対決になるわけですが、雪加君は「死にたい」という心の内を吐露し、翡翠君はリクエストにお応えして燃やしてしまう……
 
と思ったら、(表向き焼死したことにして)高飛びした外国から絵はがきが届いたよ!
という。
という……!
 
だから、犯罪者を野放しにするのやめろって……!(2回目)
 
というか、死にたがっていた雪加君をどうやって説得したんだよ……
あと、誰も止めなかったの!? フクロウにはまともな遵法精神を持った人間が誰もいないのか……
 
雪加君の本当の目的が最後までよく分かりませんでした。
自分と同じ欧州人とのハーフである翡翠君を裏社会に沈めたかっただけなのか?
そんな目的のために命張らされたマフィア部下の皆さんが気の毒だなあと思ってしまいました。
 
恋愛面では、とにかく翡翠君がめんどくさかったです。
(偽父以外は)誰も子供扱いしていないのに「僕は子供ですから、あなたと釣り合うのか不安」とか何とか言ってみたり、「(オランダ行きを)引き留めてくれないんですか」とかかんしゃく起こしてみたり、ツグミちゃんがきちんと話し合おうとしても聞く耳持たないですし。
年齢じゃなくて、行動が子供なんだと思う……とか言ったら、「どうせ僕は子供ですから」とか言ってすねるんだろうなあ……
これに付き合ってあげられるツグミちゃんマジ聖女。
 
翡翠君が物凄くめんどくせーキャラっぷりを発揮してくれたおかげで、相対的にツグミちゃんの聖女っぷりが鼻につかなかったのかも知れない……
 
鵜飼君と雉子谷さんが凄く良いキャラで、癒やしでした。
鵜飼ルートでもこんな感じだといいなあ。