DAIROKU:AYAKASHIMORI 感想1(白月)
はじめに
異界系公務員の設定と、戦闘があるらしきシステムが面白そうだったのでプレイすることにしました。
プレイ順は、
白月→比良→悪虂王→湫→瀬見季継→大団円
です。
そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。
ストーリー概要
公務員試験を受けに来た主人公は、この世ならぬものが見える能力のせいで、公務員は公務員でも異界サクラタニにおいて妖を管理・統括する妖守の職に就くことに。
主人公は同僚や妖達と対話し、協力しながらサクラタニの危機に奔走する。
みたいな話。
個別キャラ感想
白月(cv.櫻井孝宏)
主に獣妖が住むキクツネ地区の統で九尾の狐。
温厚で冗談好きだが、常に一歩引いている。おしゃれ好きで、ファッションとしてじじい言葉を操る。
御統、という言葉に不意打ちを食らい、胸の古傷が痛む……
いや、別にそれ自体は黒歴史でも何でもないんですが、微妙なお年頃の頃に好きで読んでいた小説で知った言葉なので、何か……こう……ね……?
上の方で書いたとおり、異界系公務員とかその辺に期待していたのですが、今のところちょっと弱いかなあという感じです。これからもっと公僕らしく宮仕えの理想と現実の狭間で苦しんだりして欲しいなあ。どうかな……
背景が紫系で統一された記号的シンプルさなのは、異界感の表現なんでしょうかね。細やかで動きのある背景だった「バスタフェロウズ」の直後にプレイしているので、なかなかのギャップです。
ストーリーとしては、「報告・連絡・相談の後に判断しましょう」みたいな感じです。
しのちゃんと、式神契約をした白月氏の仲を引き裂こうとする攪乱情報に惑わされたり、惑わされつつも絆の力で企みを打ち破ったりするわけですが、主犯たる子狐2(立ち絵どころか名前すらないモブが主犯……)は、なんであんなに目が曇った状態だったのでしょうかね?
全体的にモブ妖は思い込み激しい感じで描かれておりますので、サクラタニの妖はあんな感じがデフォルトなんでしょうか。
先に悲恋エンドを見たので、しのちゃんがちゃんと説明しているのに、「つまり保身のために式神契約を解除したいんだな」とか言い出す白月氏とか、瀬見さんが恐ろしく的確な助言をしてくれているのにもかかわらず「もし白月さんが本当は契約解除したがっていたら辛すぎる」とか言って動こうとしないしのちゃんとか、なんで?? 状態でした。
その分、恋愛エンドでは白月さんが適切な判断を下してくれて良かったけども。というか、これが普通で悲恋エンドでの判断が意味不明すぎるという話だと思うんですが。
子狐2は、これお咎めなしでいいんですか……?
子狐2に誤情報を吹き込まれてしのちゃんを追い詰めていた四方田妖守も思い込み激しい系でしたね。思い込み激しいのは妖だけじゃないようで。
あと、恋愛エンドは良いのですけれど、共通ルートで常磐室長が言っていた「人間と妖の恋愛観の違い」的な話はどこ行ったんですかね……?
主人公のしのちゃんは、今のところ個性薄い系ですね。たまに毒っぽいことをポロッと吐いたりもしますけども。
あと、ひらがな2文字の名前はテキスト内で埋もれて見づらいな。「し」も「の」も助詞でよく使われる文字なので余計にね……
恋愛面では、妖守と式神としての信頼関係の話とごっちゃになって、正直よく分からんかったです。
白月氏がしのちゃんに「鈍感だな」的なことを言っていましたが、ふつーだと思いますよ……
白月氏の精神的な壁の話ですが、もっと個別ルートに食い込んできて、本筋と絡ませつつ解消するんだとばかり思っていましたが、白月ルート冒頭であっさり終わってしまって拍子抜けでした。
今のところ、生かし切れていない設定やキャラクターが多いと思うので、今後のルートに期待したいです。