DAIROKU:AYAKASHIMORI 感想5(瀬見季継)
個別キャラ感想
瀬見季継(cv.豊永利行)
主人公が所属する瀬見班のリーダーにして、陰陽道の名門・瀬見家の跡取り。天才陰陽師。
近しい人間に対してはよく冗談を言い、胡散臭い笑顔と話術に定評があるが、親しくない相手からは近寄りがたいほど優雅な完璧超人だと思われている。
優雅の概念……
台詞の一言一言に、テキスト外の情報量が非常に多く、聞き慣れないうちは胡散臭いを通り越してちょっとうっとうしいとすら感じてしまいました……
さすがに瀬見ルートをプレイする頃までには慣れて、楽しく聞くことができるようになりましたけれども。
ストーリーとしては、瀬見さんにかけられた無実の嫌疑を晴らそう! という感じ。
……改めて見ると、攻略キャラ無実の嫌疑かけられすぎでは……?
経年劣化(っていうか)で揺らぎ気味なサクラタニの安定のため、瀬見さんが頑張って呪術について調べていたところ、「サクラタニ崩壊の呪いをかけている!」とかいう悪意ある噂を流され、それがおおごとになってしまうわけです(友情エンドを除く)。
というか、おおごとにするために、優秀なはずの人々があほの子にされている……
瀬見さんの弟で特殊庁の別部署の若きエースである季尭君は「僕のせいで兄さんが挫折するところを見たくない」とかいうよく分からん理由で瀬見さんに重要情報を隠しているし、瀬見さんは瀬見さんで「何でも一人で出来る方が格好いい」とかいう謎の理由で常磐室長以外の誰にも話さず一人でことを進めるし、常磐室長は噂を軽く見て放置した挙げ句おおごとになってるし。
その点、友情エンドでは、事が大きくなる前に常磐室長が手を打ってくれたので、非常にストレスフリーでした。恋愛エンドと悲恋エンドの常磐室長は、疲れていたの……?
正直、瀬見ルートのストーリーは、全て瀬見さんのメンドクセー性格が元凶だと思う……
そんな、万能の天才だけれども性格いまいちな瀬見さんに対して、しのちゃんが人間性の面でガンガン押していくのは良かったと思います。
それにしても、また悪役が特殊庁の身内ですかあ。
ここまで来ると、サクラタニの異変とやらも、初代妖守の血を引くものによる祭事が行われなくなったのが原因というだけではなくて、特殊庁が何か余計な手出しをしているんじゃないかと思ってしまいますね。
あと、改めて人間も妖も思い込み激しいな。
恋愛面については、しのちゃんが瀬見さんに惹かれていくのは大変分かりやすかったです。性格がいまいちとはいえ、優しく親切な有能上司には違いないですもんね。
逆に、瀬見さんがしのちゃんのことを好きになっていくのはよく分からなかったのですが、しのちゃんの人間性アタックの蓄積とかなのかなー。
瀬見さんは攻略キャラ中唯一の人間というアドバンテージ込みで大変分かりやすくて良かったのですが、いちゃつく場所が事務室率激高なのはどうかと思います……