kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

悠久のティアブレイド -Lost Chronicle- 感想4(クレイドル)

個別キャラ感想

感想3からの続きです。

クレイドル(cv:柿原徹也

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巨大シェルター・ネオスフィアの管理AI。管理AIの割に、電力不足と機能制限でできることが少ない。
ラスボス・アルカディアのデータを元に作られたらしい。
ネズミが嫌い。
 
人外はいいものだ。
なにがいいって、最上位の命令権者のイヴちゃん(イヴ様)の命令と、自己を規定するプログラムの狭間で苦しむところが最高ですね!
エラーが解消できず、オーバーヒートしてしまうシーン以前にも、矛盾を解決しようとしているところが何カ所かあるのですが、可哀想で大変おいしい(ゲスプレイヤー)
 
可哀想といえば、ネズミを怖がっているクレイドルが超可愛かったです。
「ひゃああああ!」って言うAIって……そしてイヴちゃんの胸に飛び込むクレイドル。あのスチル大好きです。よく考えるとアレ、クレイドル本体じゃなくて端末のドローンなんですけど、その辺はまあ。
 
というか、ケーブルをかじられると色んなものがストップしてしまうために、現代社会の敵であるネズミ(言い過ぎか?)ですが。
こんなに文明が進んでいた時代の産物なのに、ネオスフィアはネズミ対策出来てなかったんですか……? こんなところにもミョーなリアリティが。
まあ、多分、電力不足でメンテナンスが滞っていたために、出来ていたはずのネズミ対策も劣化してしまったとか、きっとそんな感じなんでしょうね。さすがにネズミのせいで100万人の人命を危険にさらすとかないでしょうから……
 
これまでも共通ルートの過去編で、イヴちゃん誕生のシーンを見てきましたけど、イヴちゃんの手を両手(アーム?)で握っているクレイドルのスチルが、物凄く好きで、クレイドルルートが楽しみでした。
 
なんか過去形で書いてしまいましたが、クレイドル、良かったですよ。特にクレイドルのイヴちゃんへの思いが。管理AI失格だと思いながらも、寂しさからイヴちゃんを覚醒させてしまう下りとか、クレイドルの葛藤がとても良く伝わってきましたし。
 
逆に、イヴちゃんからクレイドルへの思いが、これまでは多分親愛だったと思うんですけど、それが恋愛に変わるところが……というかそもそも変わった? というか。
これまでの攻略対象の皆さんのときもさらっとしてたので、こんなもんかなとは思うんですが、新たに出会った、自分以外で初めての人間達、への思いの発生と、これまでずっと一緒に暮らしてきたAIへの思いの変化は、また違うと思うので。
その変化のあたりが、もうちょっと分かりやすく描かれていればなーと思いました。
 
あと、ここまで書いておいて何なんですが、人化は別にしなくても良かったかな……
人化しないと、余計親愛から恋愛への変化が表しにくいとは思いますけれども、あの端末クレイドルが可愛かったからもったいないような感じが。
 
というか、人化クレイドル、大小に分かれる必要ありましたかね? ヤジュルの足止めとイヴちゃんの護衛で人手が必要なのは分かりますが。クレイドル、人化しただけでもちょっと「おう……」という感じなのに、更に二人に増えられると、どう感情移入したらいいものやら。
 
エンドも、大小で分ける必要ありました? どっちもそれぞれに可愛かったですけれども、選ばれなかった方のクレイドルへの感情の整理の付け方をどうしたもんかという感じです。
クレイドル本人は「どちらも私ですから」みたいなことを言ってましたけど、本体だったメインフレームがストップしてしまえば同期も出来ないわけですから、分かれた時点から別の人格だと思うんですけどねえ。
 
クレイドル(大)の方は疑似人類ボディ、クレイドル(小)は登録された誰かのDNAデータを元に培養された肉体ということらしいですが、(小)の髪と目の色からして、ギル兄さん……? 特になんとも言及されなかったので違いますかね。