ピオフィオーレの晩鐘 感想1(ニコラ・フランチェスカ)
はじめに
マフィアもので重厚なストーリーらしい、というところに惹かれてプレイすることにしました。
イラストもきれいで良いですよね。
プレイ順は
ニコラ・フランチェスカ→楊→ダンテ・ファルツォーネ→オルロック→ギルバート・レッドフォード→Finalルート(隠しキャラ→大団円)
です。
そんな感じで感想です。
声優さんの氏名は敬称略です。
ストーリー概要
マフィア3団体が支配する町・ブルローネの教会で孤児として育ったリリアーナ・アルドナートは、ある事件をきっかけにマフィアに匿われる身となる。
マフィアの抗争やらある事件の捜査やらの渦中に身を置くことになったリリアーナだが、彼女自身にもとある秘密があった みたいな話。
個別キャラ感想
ニコラ・フランチェスカ(cv.木村良平)
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ダンテ・ファルツォーネの従兄でファルツォーネ・ファミリーのNo.2。
人当たりはいいが、マフィアらしく冷徹で嘘つき。
本当はダンテからプレイしようとしていたんですが、いつの間にかニコラルートに入っていました。
えっ? 共通ルートでダンテに挨拶したのがまずかったの?
挨拶すると嫌われるとか、ダンテなかなか特殊な趣味をお持ちのようだな。
ストーリーやキャラの感想より先に言いたい。
目玉システムのはずのMSシステムがもっさりしすぎだと思うんですけど!
強制発生のエピソード以外は文章送りのために○ボタン連打してると選択できなくて巻き戻す羽目になるし、既読スキップで華麗にスルーするし、バックログに発生箇所の記載ないから、巻き戻すにも一苦労だし。
せめて既読スキップでストップするかどうかをオプションで設定できるようにするのと、バックログに発生箇所を記載するぐらいはして欲しいです。
MSシステムの思想自体は、「Final Fantasy9」のATEシステムみたいで面白いと思うんですけどねえ……
えーと、ニコラについて。
何か、思っていたより甘いというか、小物っぽいなあ……と思いました。
ニコラルートの話って、ニコラが全力で空回っていただけに思えてしまうんですが。
ニコラのダンテを思う気持ちは分かりますが、なんであんなやり方になるのか。
ダンテと腹を割ってきちんと話し合えば、このニコラルートの話ってなくても良かったんじゃない?(ひどい)
ニコラの考え方に納得できないせいか、正直このルートでは、ニコラという人物像や設定にも上滑り感を感じてしまい、内容に没入できませんでした。
この後のルートでもっとしっくりくるようになるんでしょうか……
木村さんの演技は相変わらず好きなので、残念です。
主人公のリリィ嬢については、絶対敬語使わない系女子なのは何でなの……
マフィアの親玉達については、攻略キャラなのでため口でもまあアリなのかなと思いますけど(そうか?)(かなり苦しい)、育ての親であるシスターや、顔見知りの刑事にも敬語使わない名前に敬称もつけないのはどうなのか。何のポリシー?
そこに目をつむれば、外国小説に出て来そうな言葉のチョイスで、雰囲気があったと思います。
ベストエンド、ハッピーエンド、バッドエンドではそれぞれニコラがファルツォーネ・ファミリーに戻ったり戻らなかったりするわけですが、どのエンドでもそれなりに受け入れてくれるファルツォーネ・ファミリーはよく(従順に)しつけられてるなと思いました。
それとも、ファルツォーネの血筋にそれだけの意味があるということでしょうか。
バッドエンド、せっかく長めに尺が取られているんだから、ニコラが壊れたあとだけじゃなくて、壊れる過程を描いてほしかったなと思います。
ゲームの冒頭のナレーションを担当しているキャラがルートの黒幕で大量殺人犯って、なかなか斬新だなと思いました。
彼の物分かりの悪さや思い込みの激しさは非常にドン引きでした。ゆえに、悪役としては大成功ですね。
ニコラは(少なくともこのルートでは)ちょっとイマイチでしたが、ギルバートは格好良かった。
ダンテも肝が据わっていて良かったですけど、それぞれのルートでどうなるかなー。
あと、オルロックの中の方が「SWEET CLOWN」の密原君と同じというのが信じられない。