kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

Collar×Malice 感想2(笹塚尊)

個別キャラ感想

感想1からの続きです。

 

笹塚尊(cv.浪川大輔

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※「Collar×Malice」のバナーに使用されている画像の著作権は、アイディアファクトリー株式会社およびデザインファクトリー株式会社に帰属します。

 

クール系ツンデレ。元サイバー犯罪対策課。

 

一言で言うと、「目的のためには手段を選ぶな! でもここぞというときは誠意が大切」という話。

 

笹塚氏は、基本的に人を小馬鹿にした態度で、自分が能力を認めた人に対しては若干敬意を持った対応になるという、ポジティブリストみたいな人だなあと思いました。

プレイヤーとしては否応なく市香ちゃん目線なので、非常に小馬鹿にされまくり、いけ好かないという印象を持たざるを得なかったんですが、笹塚氏の非情さとか割り切り方については、甘々市香ちゃんとうまく対比していて良かったと思います。

 

ストーリーとしては、笹塚氏の過去に由来する、アドニスの理念に共鳴する部分が核となっていたのだと思います。

ですが、もう少し市香ちゃん側(社会正義)とアドニス側(自力救済)の間で揺れる描写が欲しかったです。

一応、バッドエンドとして笹塚氏がアドニスの一員になるエンドがありますけども、その過程をもっとプリーズ。

 

まあ、市香ちゃん側(社会正義)とはいっても、作中の社会自体が自力救済側に振れ気味ではあるんですよね。

銃刀法の効力を停止して、体制側自ら住民に拳銃を配るとか、法治国家の理念である自力救済の禁止を形骸化するに等しい行為ではないでしょうか。

配付した拳銃には全てナンバーを振っているし旋条痕も記録しているから大丈夫、みたいな理屈のようですが、いざX-Day事件が解決して銃刀法の効力を再開しようとしても、絶対回収しきれるわけないでしょ、これ。

本当に作中の政府の考え方が理解できないです。

 

だから笹塚氏は警察を辞めたということではあるんでしょうけれども、笹塚氏の望み通り銃刀法の効力を再開したとしても、元の状況には戻れないよなと思いました。

 

恋愛面では、笹塚氏は思わぬタイミングで飴をよこす人だなーという感じです。

それまでの流れなら絶対馬鹿にされるだろうという場面で慰めてくれる、みたいなシーンが何回かあったように思います。

それで落ちちゃう市香ちゃんは、チョロいようなやむを得ないような、微妙な感じ……

何となく、市香ちゃんが笹塚氏を落としたというよりは、笹塚氏が市香ちゃんに落ちたのが先で、それに市香ちゃんが引きずられたような感じを受けました。

 

笹塚ルートは、「絶対こっちだろ」と自信を持って選んだ選択肢が間違っていることが多く、私は笹塚氏とは気が合わないなと思いました。

最後の選択肢(信じてますor泣きそうです)も、私は絶対に「信じてます(笑顔で圧をかける感じ)」だと思ったのに……まさか「泣きそうです」が正解だとは……

だって、笹塚氏の性格だったら、「泣きそうです」とか言われたら「ウゼー」みたいな反応来そうじゃないですか? 逆に「信じてます」なら「当然だろ(どや顔)」みたいなイメージ……だったんですけどね……

 

笹塚氏はポリティカルコレクトネスの本場で育った割に、男女差別的な言動が多いなーと思いました。

それとも、笹塚氏がアメリカにいた頃は今ほどポリティカルコレクトネスポリティカルコレクトネス言われてなかったのでしょうかね。

 

市香ちゃんもろともアドニス側に落ちてしまうエンドとか見たかったなーと思いました。

 


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