Collar×Malice　感想3（岡崎契）

個別キャラ感想

感想2からの続きです。

岡崎契（cv.梶裕貴）

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意外とものの道理を分かっている割にエキセントリック。束縛系ヤンデレの資質ありの現役SP。

二言で言うと、「束縛系ヤンデレと恋愛脳の組み合わせ最恐」と「首輪への対処もっとやりようあるだろ」という話。

これまでに増して市香ちゃんが甘々だったように感じました。仕事や事件への向き合い方と、恋愛脳の両方の意味で。

岡崎氏が市香ちゃんに対して「四六時中守るから」とか「他の人に守られないで」とか「隠し事はしちゃダメ」とか言うたびに嬉しそうにする市香ちゃんに、正直ちょっとぞっとしました。

まあ3つめのやつは、保護対象者に隠し事をされると、警護に手抜かりが発生する恐れがあって危険だから、という意味も込められてはいるんでしょうけれども、作中での台詞の使われ方が、そういうSPの職務的な意味だけとは思われない……

榎本ルートとか笹塚ルートの市香ちゃんは、そこまでキツイ恋愛脳ではなかったと思うんですけども。ヤンデレはヤンデレを呼ぶということなのだろうか……

ラスト近くに、首輪の盗聴機能が生きたまま事に及ぶシーンがあるのですが。

しかも岡崎氏、わざわざ首輪の向こうにいるアドニスの首魁・ゼロ氏に「聞いてるんだよね」とか挑発するのですが。

見ているこっちは、一体どんな顔をしてどこから突っ込めばいいのかと……

「聞いてるんだよね」っていうか、聞かせたいの？　露出狂なの？？

ゼロ氏はどうやら物凄い人数を常時盗聴しているようなので（聖徳太子的な特技？）、そのときに市香ちゃんの首輪から意識が逸れている可能性はあったと思うのですが、わざわざ挑発して意識向かせたあげくアレな音声聞かせて何がしたいの……

ゼロ氏はこのシーンに限らず、痴話喧嘩率激高の首輪を、どんな顔して聞いてるんだろうか。

というかそもそも、制作者さん達は何を思ってこのシーンを作ったんでしょうか。

盗聴されながらナニする状況って、世の乙女達は「キャー！　ステキ！」ってなるの？？

分からん……突っ込みどころしかない……

岡崎氏は、市香ちゃんに今やるべき仕事のことを諭してくれたり、容疑者に勝手に接触しようとする市香ちゃんに「容疑者に同情すべき点があれば裁判で情状酌量される。同情するのは警察の仕事じゃない」みたいなことを言ってくれたあたりでは、エキセントリックで変人扱いされている割にものの道理の分かった人だなと好感を持ちました。

まあ、その後もりもり出てくるヤンデレ感とか、市香ちゃんを説明もせず「特別な人」呼ばわりしてくるところとか、ああやっぱりエキセントリック変人だなという感じでした。私的には、好感よりちょっと勘弁して欲しい感じの方が上回ってしまいました。

ストーリー的には、「X-Day事件ってもしかして交換殺人なのでは？」というところにたどり着くのが遅くて、「今そこ！？」と思ってしまいました。

笹塚ルートだったらそこにたどり着いてようやく人間扱いだし、榎本ルートでもかなり最初期の頃にそこはクリアしてたよね？

岡崎氏は榎本氏、笹塚氏と違って捜査が本業ではないということでこういう感じになったのでしょうけれども、ちょっと間が抜けているように感じないでもないです。

だって、証拠のあるなしはともかく、動機とアリバイがバッティングしたら、アリバイ工作か交換殺人ぐらいは発想として出て来ますよね？（ミステリ読者の意見）

単独犯ならともかく、バックにアドニスという組織がついているのは分かっているんだから、尚更交換殺人は発想しやすいと思うんですが。

というかそもそも、組織だったテロリズムなのに、なぜ作中の警察組織は動機を持つ者のアリバイに固執するんでしょうか。

動機面からたどられるのを避けるためにも、実行犯は動機がない奴にするでしょ？　普通に考えたら。

えーと、岡崎氏について。

岡崎氏は、彼固有の問題（常に死に場所を探している）が、榎本氏や笹塚氏と違ってあまりX-Day事件に関係していませんでしたね。

なので、市香ちゃんは並行して二つの問題の対処に当たらねばならず、大変そうだなーと思いました。

あと、ストーリー的には、最終決戦前に、首輪に脅されて、誰にも何も言わずに一人でアドニスのアジトに向かう市香ちゃんの件。