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主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

お兄ちゃんはポニーテール(「黎の軌跡」第4章クリア)

黎の軌跡(リゼット・トワイニング)

続き物なのである程度のインフレは仕方ないと思うんですが、あんまり気軽に「あの人(バケモンレベル)より強い」とか「あの時のあれ(奇跡レベルの出来事)よりも上」とか言わないんで欲しいんですよね。

 

英雄伝説 黎の軌跡 (クロノキセキ) 公式サイト

 

と、「史上最強の猟兵の一人」とか「天才をベースにした並列計算特化AI」とかを見て思いました。

まあ前者は、「風の剣聖」の時にも思ったし、その後もちょくちょく思ってるんですけどね……

 

ということで、「黎の軌跡」第4章をクリアしました。

 

今回の首都編で、仮想戦闘シミュレーターを使うためにリゼットの部屋に入ったことで初めて、3階の各アルバイターの部屋に入れることを知りました。……支援課ビルかな?

改めて見てみると、アークライド解決事務所が入居してるビル、結構大きいですよね。モンマルトのご家族の持ちビルなんですよね? 凄いな、あの家族、家賃収入だけでも暮らしていけるんでは?

まあでも、フェリがやってくるまでは、3階全室空きだったわけですから、何か訳ありビルなのかも知れませんね(?)

 

第3章の首都編では、4人全員連れだって仕事するのもアレなので、と言ってた割に、第4章ではヴァン除く4人のうち3人連れてお仕事でした。別にいいけども……

 

コネクトシステムは、メインキャラ3名のやつは当たり障りない感じで何かちょっと残念でした。

が。エレインの。何ですかあれ。あの甘酸っぱい青春のメモリーは。

あんなん見せられたらエレイン推しになっちゃうじゃないですか。

本編中で正式に1人とくっついてくれるなら、ヒロイン(恋愛的な)はアニエスでもエレインでもいいという思いは不変ではありますが、あれは……ちょっと……あれでしょ……

エレインが報われるか、当時の思い出が昇華できるような感じで人間関係が落ち着いて欲しい、と強く思いました。だから選択制ヒロインはやめてください。お願いします。

あんな経緯持ちで永遠に宙ぶらりんの生殺し状態は辛すぎるから!

 

レンのコネクトシステムは、戦闘が暗転+音のみで処理されましたけど、普通に戦闘あっても良かったんじゃないでしょうかね? バトルに必要なレンの諸々を用意していないからなのかも知れませんが。

 

そんな感じで4spgを処理し、ジンさんに呼ばれて13区とやらへ。

何やかんやでヴァン&ジンさんvsヴァルター&ツァオで戦闘になるわけですが、ツァオが、第2章の健康体操クエストで見たことある動きをしていて、大変楽しかったです。あと、「創」で戦ったときのクラフトも使ってましたね。

途中でキリカさんとともにやってきた2人組、女性の方を髪と瞳の色から、一瞬某オルランド家の従妹の人かと思ってしまった……武器が法剣だから、七耀教会の人ですね。守護騎士なのでしょうか。

 

そんなカオスな情報交換において、スウィン&ナーディアの話題が出て来たのでとても嬉しかったです。

黎の軌跡(3と9)

そして、《A》のアレとか《A》と契約している人形遣いとかの古巣だったり所属元だったりする明らかにヤバイ組織で、管理者に重宝されてた上に↑なことを成し遂げたすーちゃんなーちゃんは、本当に優秀だったんですね。知ってたけどね!

 

夜間単独行動時の隠しクエストは、マナーの悪い走り屋グループ・ハイブラッズとの決戦でしたが……争いに巻き込まれた一般車のみなさん、申し訳ない……という気持ちが終始拭えませんでした。結果的に被害がなかったから良いようなものの、さすがにあの運転はヤベーでしょ……

ドラテク対決したいんなら、サーキット貸し切りにするか、第4章後半みたいにラジコンでお願いします。

対戦相手のハイブラッズって、どこかで(というかクロスベルで)聞いたことあるなーと思ったら、当時のハイブラッズの後継組織なんだとか。そういや元祖ハイブラッズ、共和国のボンボン組織だったっけ。

これに限らず、主人公がプレイヤーよりも(というか私よりも)もろもろ情報通で、うろ覚えでスマン……という気分になります。

 

そんな感じで首都編を終え、出張編へ。

ん? そういえば今回、前半締めくくりのダンジョンがありませんでしたね。地下には潜りましたが。そこでチンピラ? 半グレ? に襲われて撃退しましたが。

 

第4章の出張先は、理科大学でお馴染みバーゼル市です。

今回は、依頼主からの甘い餌(=スイーツ)はなかったというのに、自ら釣られに行くヴァン。

黎の軌跡(エンガディーナ)

ぶれないな!

そして甘いもののことを語るときは本当にいい顔するよな……

 

なお、アニエスは今回は、偶然アラミス高等学校の研修旅行と重なったと言うことで、研修旅行として参加しつつも、昼間は裏解決屋ご一行と行動を共にするらしいです。

いいの? それ。

 

行き帰りと夜間はさすがに研修旅行の方に戻るみたいでして、第4章はアニエスにMVPを取らせようと思っていた自分としては、ちょっとビクビクしてしまいました。

結論から言うと、アニエスの離脱は極少なので、特に問題ありませんでした。

逆に、リゼットさんが若干アウト気味。

私は、期せずしてフェリが2連続MVPという事情があったので、第4章のMVP第1候補をアニエスかリゼットか選ぶ余地がありましたが、順当に1人ずつMVP取らせてる人ならリゼット1択のはずなので、終盤のあれは面食らうでしょうね……

 

話が戻りますが、アニエスとご学友の移動中のシーンにて。

黎の軌跡(眼鏡レン)

……何それ変装?

レン、これまで眼鏡かけたことなんてなかったじゃないですか。導力端末使いすぎで視力低下とか? うーん現実的すぎて笑えないうーん。

非常に似合うことは似合うので、私の中では、ちょっとしたファッションということにしておこうと思います。

 

あと、アニエスの父親のことがちらちら匂わされてきましたが、やはりというか現職の人のようですね。

あと、民主革命の英雄にして共和国初代大統領シーナ・ディルクも多分縁者なんですよね? 父方の縁者だとしたら、現職の人がそのことを政治的に利用してるような気がするので、母方の縁者なのかな?

 

バーゼル市は、住民・ゲスト問わず、認証カードのセキュリティレベルで入れるところや使える交通手段が変わる仕組みということらしいです。

技術はもちろん、都市計画も含めて機密の塊みたいな都市だし、ヨルムンガンド戦役前には帝国のスパイが入り込んでたらしいし、仕方ないよね、というのがゲーム内での論調でしたが、ちょっとディストピアSFっぽいと思ってしまった……

いやまあ、セキュリティは重要ですけども、ランクによっては地区間を結ぶエアロトラムに乗れないというのがちょっと疑心暗鬼に過ぎるような。

エアロトラムに乗らなくても、徒歩でも地区間移動はできるんですから、そういった制限をかけてる理由は、エアロトラムを狙った破壊工作の防止とかなんでしょうかね? 某カレイジャス1号のことを考えると、やむなしですかね……

 

そんな感じでDランクのカードを支給された裏解決屋ご一行。

まずは職人街を見て回ることになるわけなのですが、高低差ありの入り組み方されると巡回がきつい……ミニマップも高低差に結構弱い気がしますし。前作までのミニマップは、多少高低差あってももっと見やすかったような気がするんですが。今作は、自分のいる高さのマップの見やすさ重視(のためにわざと高低差あり地点を見にくくしている)ということなのかなー。

 

職人街の技術長さんの工房で、機密の人型兵器(の脚)を見てしまう、というイベントがありましたけれども、機密ならシャッター閉めとけよ と心から思いました。シャッター潔く全開って、横の通りを通過しただけでも、嫌でも目に入っちゃうでしょ、あれ……

それにしても、機甲兵然り、人型兵器ってそんなに有用なの?? 帝国の機甲兵とは設計思想が違う、みたいなことは言っていましたが。

 

4spgを受けたり、いろいろあって後、新市街へ。

モーターパビリオンにて、本当にいい顔するよな第2弾。

黎の軌跡(モーターパビリオン)

改めてというか常にというか、ヴァンいいキャラしてますよね。車の趣味は合いませんけども。

4spgのラジコン対決で、現地の女の子と「インゲルトは最高だよね!」と意気投合するヴァンも面白かったです。

 

4spgのパワハラ調査を進めるうち、第4章後半の事件の本質に踏み入っていくわけですが、第3章に引き続いてクロスベル再事変の再現か……

《A》にとってクロスベル再事変は何か重要な意味を持っているんでしょうか。

 

そしてやっぱり人が死ぬし……

今回はベガスフィルムの社長みたいな派手な死に様ではなかったですけど、沼に浮いてる上にその死自体を陽動に使われるとか、むごいことには変わりないです。

ここまで来ると、このむごさをどこまで維持できるのかが楽しみですね。願わくはうかつに日和らないで欲しい。

 

で、陽動に引っかかったヴァン達や遊撃士、CIDなどは、人形兵器群に襲われているバーゼル市街にとって返すわけで。

職人街や理科大学で、サブイベント表示があるところはもちろん、それ以外でも気付いた限りの人形兵器を殲滅してから中ボス戦(?)に向かったわけですが、これ何か評価の対象だったんだろうか。理科大学内は既に避難完了していたから、あんまり関係なかったのかも知れません。

まあ全然評価に関係なかったとしても、とりあえず殲滅は基本ですよね。

 

章中ボス戦はメルキオル&人形遣いの元同僚コンビでした。一定値までHP減らすと「なかなかやりますね」みたいなこと言いながら戦闘から離脱するアレです。

第2章で戦ったメルキオルは非常に面倒くさかったですが、今回はそこまででもなかったです。出された爆弾も、爆発する前に戦闘終わらせられましたし。

陽動に引っかかった先で戦ったドラゴンみたいなやつの方が強かったよ……

というか、章中ボスはドラゴンみたいなやつの方なんでしょうかね?

 

バトル後のイベントで、第4章からの新メインキャラ・カトル君をかばってリゼットさんが負傷してしまいます。

そこでリゼットさんに隠されていたことの一端が明かされるわけですが、「義」肢じゃなくて「擬」肢なのはシミュラクラ的なアレなんでしょうかね……リゼットはどこまで擬肢なのかは不明ですけども。

シミュラクラは、ソフトはエリュシオンの演算によるもので、ハードは結社の技術ですよね? 改めてマルドゥック社一体何なの……

 

トールズ第2分校(ティータの後輩らしいので確定)からアラミスへの留学生であるユリアン君。ヴァンがちょっと引っかかるみたいなことを言ってましたけど、私もちょっと引っかかるんですけど、両手剣を振り回す祖父って、私1人しか思い当たらないんですけども。もしかしてユリアン君、某元帥のお孫さんだったりするんでしょうか……

 

あと、カトル君の姉弟子・エレ姉さんのところに来ていた青年研究者さん、何か名前に見覚えあると思ったらレイ先輩か!! その節はどうも!

にがトマトの温室の件とか、クエストを受けた記憶がありますよ……共同研究している後輩君が非常に苦労していたような思い出があります。

レイ先輩、ほぼモブにしては個性的な髪型でしたね。レイ先輩は元々変わり者キャラでしたし、似合ってると思います。

 

あと、「閃4」でハーキュリーズ所属の弟捜しに協力した覚えのあるカエラ少尉が満を持して(?)ご登場。

名無しでルネと一緒に登場したときも何かそれっぽいと思っていましたが、やはりあのカエラさんなんですね。

何がびっくりしたって、カエラ少尉が意外と若いことにびっくりです。今21歳って、「閃4」当時19歳だったの? マジかよ……リィンせんせーより年下だったの? 本当に?

 

そしてアルファイド家のお兄ちゃん。公式サイトで拝見していましたし、作中でフェリも言っていたので、存在は知っていましたが、ここで出てきましたか。

ヴァン曰く「史上最強の猟兵の一人」だそうですが、ついつい猟兵王は? 闘神は? と思ってしまいました。

「の一人」なので、同等程度という意味ではあるんでしょうけども。

公式サイトのグラフィックで見たときには気付かなかったんですが、お兄ちゃんの髪型ポニーテールなんですね……あの厳つい顔面と体格と振る舞いで……ポニーテールか……

更にヴァンの師の一人のようでありますが、アーロンの台詞じゃないですけど、また知り合いか! どんだけ顔広いんだよと。

 

と、話しかけられる人達が少ない中であっても、面白いキャラが多いですね。

「黎」の各章は、内容が濃い割にプレイ時間が短く抑えられていると思っているんですけど、確実に、話しかけられるNPCの大幅削減が理由の一つですよね。

まあ、私がダンジョンをネチネチ周回してないのも時短の大きな理由だとは思いますが。

 

というか金欠の件。

全体の折り返しを過ぎたというのにいまだにひーひー言ってるんですが……

もはやゼラムパウダーが換金アイテムと化しております。

でもセピスは持ち物売却ではどうにもなりませんしねえ。これでもヴァンに耀脈セットしてますし、できるだけオーバーキルで勝とうともしてるんですけどねえ。

セピス不足のせいで、メインキャラ後発組(具体的に言うとリゼットとカトル)のクォーツのセッティングが物凄く適当になっている……もっと方向性を持ってセットしたいんですけど。

次章からもうちょいネチネチしていきましょうかね……先も見えてきたことですし、気になるとは言え、ストーリーは逃げませんしね……

 

章ラスボスは、メルキオル&人形遣い再びでした。

今回も、被ダメはまあまあ辛かったですが、そこまで大変な戦闘とは感じませんでした。

とはいえ手抜きで楽勝できるほどでもないので、SクラフトやSブーストの使用と、この後必ずあるであろうグレンデル戦に向けてのブーストゲージやヴァンのCP温存のバランスにちょっと気を遣ったり。

とかやっていたら、生身ボス戦が連戦でした。これがあるから、ボス戦でもついつい温存しちゃうんだよな。

 

で、グレンデル戦。

メアが現れてからの、ヴァンの「いいからやれ、とっととやれ!」という台詞や、メアの「悪夢を纏う? 纏わ」にかぶせての「ないわけねえだろ!」のやりとりが大変面白かったです。

それにしても、未だにグレンデル戦における効果的な戦い方がよく分からないのですが、ヴァン/グレンデル以外のパーティーメンバーは支援に徹した方がいいんですかね? それともヴァン/グレンデルの手数を増やすためにS.C.L.M組んで殴ったりするのが良いんでしょうか?

 

バトルについて、前回、タクティカルボーナス×4.0が難しいという感想を述べましたが。

やってやったぜ……!

黎の軌跡(タクティカルボーナス4.0)

場所は峡谷道の中間当たりというか、ホロウコア「ポケル」の4spgで峡谷道に出られるようになったタイミングでの行き止まり付近にいる強敵2体です。

結局、第3章で取ったMAXの3.8と同じボーナスに、根性でジャストスルーとスイッチャーを加算しました。スイッチャーは別に根性要りませんけど、ジャストスルーは……タイミング計りすぎて避け損なうわ、うまいことジャストスルーが決まっても、その後スタンさせるまでの間にダメージ食らうわで、4、5回やり直しました……

 

第4章はアニエスをリーダーにしていたんですが、やっぱり遠距離楽ですわあ。ジャスト回避は全く稼げませんが。

それに、そろそろシャードスキルのEPチャージャーが組めるようになったのと、ポケルのSブーストでEP回復が可能になったのとで、アーツ火力が猛威を振るい始めました。

フィールドバトルで遠距離から安全にスタンまで持ち込む→コマンドバトルでアニエスがアーツをぶちかまし、削りきれなければエトワールレイでとどめ→EPチャージャーでEP回復

で、あまり固くない魔獣はほぼ殲滅できます。楽しい。

 

カトル君は、「軌跡」恒例の技術系メンバーですけども、アーツ特化系キャラでもあります。これでアーツ火力枠が2名になったので、色々戦いやすくなりそうです。

 

そういえば、アーロンが、戦闘中名前呼んでくれるようになった……!

第2章でパーティ入りしたとき、戦闘中ずっとヴァンを「オッサン」呼ばわりしていたので、これもしかして最後までずっとオッサン呼びされるのか……と危惧していたんですが。

ヴァンだけでなく、アニエス達も小娘じゃなくて名前呼びしてくれるようになりましたし、なんだかんだで可愛げがありますよね、アーロンは。

 

そんな感じで、第4章クリア。評価はSで、MVPはアニエスでした。

第4章終了時のL.G.Cアライメントは、LAW-2、GRAY-3、CHAOS-2です。

ヴァンは、実質的に依頼人が果実を得られる解決方法をとるだろう、と個人的に思っているので、そういう方を選んでいるつもりではあります。

が、もしかして、自分、共和国の警察をあんまり信用していないのか……? という気がしてきました。そういえば、LAWっぽい選択肢を選んだときも、「警察に届けて……」みたいなやつではなかったな。

 

アークライド所長と助手の皆さんを見ていると、もしも、「閃」シリーズが1、2なしで、いきなり「閃3」(リィンせんせーと生徒達)から始まったとしたら、こんな感じの進め方になったのかなーとちょっと思いました。

演習で行く先々で旧7組やトールズ関係者に出会って、

「教官顔広すぎっていうか。知り合い多すぎなんですけど!」

「ははっ」

みたいな。

(以前、個人的に、「閃」シリーズをもっと濃縮コンパクトにするにはどうしたらよかったのかを考えてみたことがあったので……)