オランピアソワレ 感想4(玄葉)
個別キャラ感想
感想3からの続きです。
玄葉(cv.杉田智和)
最下層の「黒」出身ながら、その優秀さにより特例で医師となり、コトワリの副所長にまで上り詰めた。
チャラそうな言動をするが、実は真面目で繊細で臆病。
何かこれまでで一番、白夜→攻略対象の恋心が分かりやすかった気がします。
第一印象いけ好かない相手の思わぬ一面を見て気になっちゃうのは、ベタだけど良いですよね。いわゆる雨の日に捨て猫を拾う不良現象。
というか、璃空も同じだと思うんですけど、璃空は玄葉ほどすっと入ってこなかったな。キャラ的な好みの問題でしょうか。
ストーリー的には、剥の病の治療薬の創薬について。と、あと一応身分差恋愛について、なんですかね?
身分差的な問題と、「白」や黄泉の子供達に優しく接しているのは、自分達を研究材料にするためなのでは問題のコンボは、ありがちですが分かりやすくて良かったです。
優しくしてくれる玄葉の真意を疑うという月並みな動揺を見せた白夜も、しばし後に我に返ってくれましたし。縁ルートでは、「自分の血で剥の治療薬の研究が進むのならどんどん使って欲しい」派だった白夜が、上記のようなことで幻滅したみたいな反応を見せるのは非常に疑問でしたけども、その辺は、白夜の玄葉に対する感情による違いということなんでしょうかね?
恋愛的に何とも思っていない人に研究材料にされるのは何とも思わない、むしろどんどんやってほしい、と思っていたとしても、恋愛感情を抱いており、相手からの愛情も期待しているのに、本当は愛情ではなくて研究のためだった、という事実が判明したらショックを受ける、ということかな。
玄葉が生来の「黒」ではなく、元は「黄」だったという設定は必要だったんでしょうか。
玄葉は「「黄」だったことを隠していたわけではなく、自分でも「黒」だと思っているのであえて言わなかった」みたいなことを言っていましたが、それだとその前に言っていた「かつて「黒」は生まれてすぐに処分されていたので、もう少し早く生まれていたら、俺も殺されてたかも」みたいな台詞が矛盾を来すんですけど……
あと、「黄」の頃から名前は玄葉のようですけど、黄色要素どこ?
終盤、玄葉が「黄」に復帰するかの選択を迫られるわけですが、結局「黒」のまま白夜と生きていくという選択をしてくれて良かったです。
これまで、攻略対象が軒並み色層が上の方の、しかも長に近い人物ばかりだったので、玄葉に対して「黄」の次代が人材不足だから、「黄」に復帰して次期長となってはどうかとかいう話が出たときには、正直、またかよと思ってしまった。
このルートでもちょいちょい「青」が悪者にされがちでしたが、天草四郎時貞ルートでフェードアウトした「黄緑」の薙草氏が悪い意味で大活躍してくれて、何か逆に安心しました。
それにしても、「逆らったら玄葉を処刑する」と脅されて白夜が薙草氏に組み敷かれたときには、バッドエンドに入ってしまったかと思いましたよ……
しかし、この世界、瓦版の権力強すぎません? つまり、瓦版発行を一手に引き受けている「橙」の柑南の権力がということですが。
瓦版にそれっぽく書かれただけで軍に拘束されて処刑されるとか、天供島の誤認処刑率が心配である。
医療や技術も結構ですけど、是非海の向こうの司法制度や三権分立や情報リテラシーも学んで欲しいです。天供島の司法制度が未熟すぎて、そしてその未熟さに白夜が振り回されすぎて、ちょっとイライラしてしまいます。
というか天供島の瓦版って、柑南が発行しているやつ一紙だけなんですかね?
恋愛的には、上の方で書いたとおり、くっついたり離れたりが分かりやすくて良かったです。
真面目で繊細で臆病な玄葉が白夜から離れようとする原因となる、関係を持った際の白夜の髪色変化の件ですけども、玄葉は元は「黄」なのに黒色になるんですね。
まあマレビトであって元は何色でもない四郎君のときも現所属の色になっていましたし、そういうものなのでしょうけども、だとすると、道摩大師はどうやって玄葉を「黄」に戻すつもりだったのだろうか……
それに、白夜は他ルートでは、髪色変化に驚く相手に対して「これは別に悪いものではないから大丈夫」みたいなことを即座に言っていたのに、なんで今回に限って「見間違いじゃないの」みたいに誤魔化したんだろうか。他ルートと同様にその場でスパッと説明しておけば、その後の悶着の半分ぐらいは回避できた気がするんですが……
ちょっとそろそろ白夜の「素敵!」「可愛い!」「おいしそう!」が鼻についてきた……
あと、白夜母の回想も、繰り返しありすぎて、もう聞くのが辛いレベルになってきてます。