kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

剣が君 百夜綴り 感想メモ3(金盞花の書(過去編)、紫陽花の書(過去編)、山吹の書(過去編))

感想メモ2からの続きです。

金盞花の書 第六編、第七編

鈴懸がいかにしてチート天使に育っていったかという話。

鈴懸ルート荒魂時空ですね。

縁さん過去編がキツすぎたので、癒やしを求めて鈴懸過去編へ。
期待通り癒されました。鈴懸は悲愴にならないし(あとチート持ちだし)、ダメージ状態の時に最適ですね。

ストーリーは、鈴懸天使じゃのう……で片付く感じでした。
あ、当初カルラが鈴懸を拾った理由については、思わず笑顔になってしまった。
カルラさんは人間の赤子(捨てられ鈴懸)を、薬の材料にするつもりで拾ったらしいです。
いいねこのマッド感。

自分内アンテナに引っかかったのは、九十九丸父・八幡氏の登場エピソードでした。
というか直で出て来るとは……実彰さん過去編で、噂話レベルで出て来たときも「おう……」と思ったものですが。

で、そこでカルラが明かしたところによると、天下五剣の「神降ろし」の「神」って、マレビトなんだとか。
あれっ、その設定、本編で出て来てないですよね??
ということは、九十九丸は常時神降ろし状態なのか……?(絶対違う)

八幡氏、大変なイケメンですが、九十九丸(大)とはあまり似てないような。
九十九丸は母親似なのでしょうか?

紫陽花の書 第六編、第七編

名門旗本家の跡取りとして幸せに暮らしていた左京さんが、家族を失い、仇討ちの道を歩んでいく話。

左京ルート奇魂時空……でした……
しかも本編終了後(多分)

一番インパクトあったのが、過去編の内容じゃなくて、語り手が地獄落ち後の左京さんだということでした。
これは新しい……

内容の方は、ちび左京さんのシスコン振りがかわいらしかったです。
お姉さんとは結構年離れてるんでしょうか。
しかしお姉さん、左京さんとそっくりだな……「山茶花の書」の看板娘左京さんと並べたら、見分けつかないんじゃなかろうか。

家族を惨殺された後、仇討ちの道を歩み始める左京さんですが、詰めが甘いのは昔からなんですね……

というか、当時は子供(12歳ぐらい)だったので詰めが甘くても仕方ないと思います。でも、その甘さで痛い目に遭ってきてるというのに、いまだに絶好調で甘いというのが、何と言うか、左京さんもめげない人なんですねー。

左京さんの小さい頃の一人称が「俺」だった(お姉さんに指導されて「私」に矯正)のは、本編で妖刀村正に取り憑かれた左京さんの一人称が「俺」だったことの補完でしょうか。

あれ、そういえば左京さんの幼名の話出て来ませんでしたけど、「左京」ってもしかして幼名なんですかね?
縁さんは本編で言及ありましたし、実彰さんも「菖蒲の書」過去編で、幼名(らしき名前)で呼ばれているシーンが入ってたので、気になってしまいました。

山吹の書 第六編、第七編

鬼族の王子様で気弱だった螢さんが、口の悪いツンデレに育つまでの話……いや、剣の道による鬼族解放を志し、江戸で岡っ引きになるまでの話。

螢ルート奇魂時空。

あの螢さんがあんなに大人しい子供だったとは……
イメージ的には左京さんのちびっこ時代と逆っぽいです。
ちびっこ螢さんは、両親と共に視察に訪れた鬼族の村で、民草の皆さんに挨拶するのもやっとという人見知り振りを見せ付けてくれます。

両親を人間の襲撃により失った後、しばらく引きこもっていたというのも意外でした。
左京さんが即座に仇討ちを決めたのに比べると。
やっぱり、螢さんと左京さんは時に表裏一体、時に対角線上の存在、切り離せない二人だなと思います。

で、また出ましたよ、九十九丸父・八幡氏。
名前も立ち絵もないけど、あなた八幡さんですよね!?

人間に襲われていた螢さんを黒衣の剣士が助けてくれるわけです。そして彼に諭されて螢さんは人間にもいい人間と悪い人間がいることを知り、鬼族解放のために剣の道を志すのですが。

うわあ……螢さんと左京さんの一番の違い、相手の種族を憎むかどうかというところかと思うんですが、螢さん側の価値観に影響を及ぼしていたのが九十九丸父ですかー……

何なんでしょう、この八幡さんの隠然たる影響力は。

エピソード的には、
螢さんにとって剣は本当に目的のための手段でしかなかったんですね……
というのと、
江戸に行きたい理由を、江戸行きに反対する祖父に全く説明せず「話になんねー」と宣ったこと
の2点で、若干螢さんの株が下がりそうでした……

本編君ルートで、螢さんにとって剣は目的でなく手段だということは分かっていましたが、剣ルート時空でもやっぱりそうなんですね……と思ってしまいました。

それと、こういう、説明もしないで相手を否定するような理不尽な話法が、個人的に好きじゃないんですよ。
「話になんねー」って、話になんねー状態にしてるのオマエだろと思ってしまう。

あと、螢さんが肩背中ガバーじゃないまともな着物を着ていたことにちょっと驚きました。
ちゃんとした着物あるのに、本編螢さんは何でガバーしちゃってるのか……

そういえば、過去編なのに幼なじみの呉葉ちゃんが出て来ませんでしたね。
奇魂時空だから? 剣ルート時空だと存在自体消されてるんでしょうか? 哀れ呉葉ちゃん。