kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚 感想8(その他諸々)

感想7からの続きです。

その他諸々感想

オ楽シミについて

というか、主に手記についてになりますが、思ったことを簡単に箇条書きで。
 
・鵜飼君の短編物語「晩夏の挽回」はタイトルセンスやばくないですか……
・ヒタキ君は本当に成長しないな! この子は久世家を潰すつもりなんですかね?
・本編よりもより一層ツグミちゃんに矢印向きすぎて、本当に「……もういい……」という気持ちになります。
・もうこの際、燕野君に掻っ攫われればいいんじゃないですかね。
・でも杙梛さんにだけは踏みとどまってほしい。あの感じで本気だったら、興ざめですよ……アレはからかってるからいいんだよ……
・そんな中で、ツグミちゃんの魔性の魅力(?)にぐらつかない男性陣は良いですね。
・四木沼兄とか葦切先輩とか。固定カップル万歳(乙女ゲープレイヤーにあるまじき発言)
・いや、攻略キャラは別にいいんですよ! ……出来れば本人ルート以外では色気出さないでほしいですけど……(小声)
 

設定等について

まず、真夏の設定で皆さん暑い暑い言ってるのに、ほぼみんな長袖っていうのが一番の違和感でした。特に制服と杙梛さんの肩に乗ったときのペリの尻尾もふもふ。杙梛さんのうなじ、汗だくだろうな、と思いながら見ていました。
 
で、服が長袖というだけならまだしも、外套羽織ってたりマフラー巻いてたりというのが……
特に鷺澤ルートで、カグツチスタイル鷺澤君と偽カグツチ錐合嬢が並んでるシーンは、今の季節は真冬なのかな……? としか見えませんでしたよ。鷺澤君は「帝都幻惑綺譚」の立ち絵を使い回す必要があったんでしょうけども、新キャラの錐合嬢まで冬の装いというのは何とかならなかったんでしょうか。
まあ、「偽カグツチ」を成り立たせるために、鷺澤君と同じような格好にさせなければならなかったんですよね。それは分かってはいるんですけどね……あまりにも服装に季節感がなくてもにょりましたという話です。
 
服装といえば、クロユリルート? だったかでツグミちゃんが女学校に聞き込みに行く際、パートナーを翡翠に任せるという話になったときの話ですが。
翡翠が「僕にセーラー服を着ろというんですか!」みたいに憤慨なさっておりましたけども、翡翠の私服、セーラーカラーだったよね……? ツッコミ待ちなのかな……?
 
フクロウの組織としての目的というか存在意義について、プレイしていてよく分からなくなってきました。
稀モノを見つけて研究するというのがフクロウのお仕事ですよね。それは疑いないところだと思います。
で、問題は何のためにそれをするのかということです。
 
私は前作からずっと、「稀モノによる被害をなくす(または減少・軽減する)ため」だと思っていました。
うろ覚えではあるんですが、「帝都幻惑綺譚」で、稀モノが見付からないことに焦るツグミちゃんに対して、誰かが「ないならないで、被害が出ないということだから、構わない」みたいなことを言っていたと思うんですよね……覚え違いかな……
そういう認識でいたもので、「クロユリ」で、「和綴じ本は増えたけど、稀モノは増えないものね(残念なニュアンス)」とか、「これから先の未来も稀モノは生まれ続ける(希望のニュアンス)」みたいな感じの台詞や地の文が出て来て、「!?」となりました。
稀モノ被害をなくすのが存在意義ならば、稀モノが生まれるのを歓迎するわけはないですよね。
となると、稀モノを収集・研究して何かしら利活用するとか? が第一目的なのかな……研究して終わりというわけにはいかないでしょうし……
おかしいな、現在の何だか稀モノに魅せられてしまったっぽいツグミちゃんならともかく、弟が稀モノ被害に遭った直後のツグミちゃんが、稀モノが見付かると喜ぶ、稀モノ研究組織に入ろうと思うかな……?
 
つまり、フクロウは相変わらずフワッとしすぎてよく分かりません!(結論)
 
フクロウのお仕事絡みでもう一つ。
前作をプレイして、毎日全店舗訪問するのはあまりにも非効率だろう、という感想を持ったんですが、今作でそんな非効率なやり方をしている理由らしきものが示されましたね。
曰く、「『手書きの和綴じ本を書いたら、図書館に提出するように』という決まりを作ることは、既に廃止された検閲みたいになってしまうから出来ない」とのことです。
でも、結局フクロウに一度は回収されるわけですから、図書館に提出しようが書店に置いてもらおうが一緒じゃないですかね? 書店に置く場合でも、販売前にフクロウに見せなきゃならないわけですし。何が違うんだろう……?
 

予約特典ドラマCDについて

凄く……メタでした……
いや、別にメタメタしいのは嫌いじゃないですが。
彼らはどこに集まってるんだろうか。
中身的には、滉の一人冷静すぎるツッコミが最高でした。あと鵜飼君は、相変わらず中の方の演技が好きすぎる……
ルートの感想ではかなりアレな風に言ってしまった鷺澤君も、あれだけネタに徹してくれると逆にすがすがしくて良かったです。
やはりドラマCDは掛け合いの間の取り方とかが良いですね。ゲーム内では無理だからな……
ラストにキャストさん方がキャラ名と自身のお名前を続けて言うやつ(キャストコール?)があったんですが、皆さん結構地声とキャラボイス違うんですね……まあそりゃそうか……
 

というわけで

全体的に、「帝都幻惑綺譚」より良かったと思いますし、楽しくプレイできました。
 
「帝都幻惑綺譚」で気になった点……BGMのぶつ切り感とか、章題がネタバレとか、その辺りも改善されていたと思います。
あと、前作では言葉の使い方が若干雑に感じた点があったんですよね。同じ表現を、テキストボックスに一度に表示される分の中で繰り返し使うとか。でも今作ではそれも気にならなくなっていて、丁寧に作られてるなー、と思いました。……プロフェッショナルの方々に対してえらそうな言い方になってしまってすみませんが。
 
好きなキャラ順は、前作からあまり変わりはないです。それだけ前作からの地続き感が強いということで、大変良い続編だったな、と感じました。
 
で、こんな感じです。
 
尾崎隼人>鴻上滉=鵜飼昌吾>汀紫鶴>星川翡翠=鷺澤累
 
隼人は不動のNo.1で、鵜飼君が上がってきてます。鷺澤君は……まあ、彼の感想に書いたとおりで。
鵺野さんを入れるとしたら、滉と鵜飼君と同じ並びかなー。イコールが並びすぎますが……というか、鵺野さんが上位すぎて自分でもびっくりです。