kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

クランク・イン 感想3(逢坂聖)

個別キャラ感想

感想2からの続きです。

逢坂聖(cv:花江夏樹

イメージ 1
緑ヶ島中学。
逢坂兄弟の兄の方。俳優を弟に持つおっとり系美少年。演技も脚本も高い才能を持っている。
体が弱い。
 
病弱設定の割に、それほどストーリー上重要ポイントではなかったような……?
特に裏も表もなく、とっても良い子でした。前にプレイした2人(神楽坂君、村雲君)より年下にもかかわらず、中学編で既に自分の気持ちを自覚していたしっかりさん。
この辺の落ち着き振りが病弱ゆえの影響ポイントなのかなー。
 
コンクールで優勝できないと、一人図書室にこもって悔し泣きをするというファイティングスピリットの持ち主でもありまして、普段の落ち着きと反する年相応感とか、ほんわかした性格とのギャップ萌えとか、とにかく聖君の中学生編で、一番好きなシーンでした。
 
青年編は、文月ちゃんの劇団員設定がフル活用されており、とても良かったと思います(そこ?)
 
あとは、ストーリーがサスペンス風味で、なかなか面白かったです。
脚本家修業中の聖君が、文月ちゃんの所属劇団で上演する作品の脚本を担当することになる、というシチュエーションで二人は再会します。
そして、聖君は脚本家になるため、脚本コンクールに作品を応募しようとするのですが、その作品と全く同じ設定の舞台が他劇団で上演されることになったり、文月ちゃん達の劇団で不可解な事件が起こったり……みたいな。
もうちょっと、聖君が疑心暗鬼と「誰も疑いたくない」気持ちの間で揺れ動いてくれても良かったと思いますが……「クランク・イン」恒例の「尺が足りない」ですね。短すぎるゆえに詰め込むのをやめた感じが残念です。
 
聖君は書店でアルバイトをしているのですが、一つ言いたい。
バイト中は仕事してください。
店員がお喋りどころか告白とか逢い引きとかしているような本屋さんにはあんまり行きたくないなあ……
このルートでは、誰も疑いたくない聖君に変わって文月ちゃんが脚本アイデア重複等の真相を探ろうとします。
それはいいんですが、明らかに怪しいと目した人間にストレートに当たりすぎじゃないでしょうか。この辺はもしかして、育ちがいい文月ちゃんの個性として描かれてるのかなあ?
もうちょっとこう、外堀からチャレンジしてみたり、逆にそのアイデア重複した他劇団の脚本家を探ってみたりするのが普通じゃないのだろうか……
 
劇団長が物凄くいい味を出していました。声も渋くて素敵です。
大物感が醸し出されておりますが、一体何者なんでしょうね。ご職業はIT関係の何かのようですけど。
 
アナザールートは、重複した脚本のことはすっぱり諦めて、コンクール締め切りまでに新しい話を書こう! という感じでした。
 
が、なんか薄味でした……あまり感想らしい感想がないです。
エンドも、あまりハッピーと変わらない味付けだったように感じました。
監督2名みたいに、全く違う結末にしてもらいたかったですね……
 
あと、出来れば悪は成敗したいよね。
 
アナザールートの分の尺をハッピー側のルートに回して、サスペンスなあのストーリーをもっと練り込んで詰め込んで欲しかったなあ……という逢坂兄ルートでした。