クランク・イン　感想5（周柊）

個別キャラ感想

感想4からの続きです。

周柊（cv：逢坂良太）

緑ヶ島中学。
攻略対象の皆さんの中で唯一の（？）どこにでもいる普通の少年。
という印象の割に、器用にそこそこ何でも出来る設定（ただし国語28点）だし、わりかし紳士。そりゃおモテになりますわな。

共通ルートの時から、全体的に健全で安定感のある緑ヶ島組の中でも一番普通っぽい良い子だなーと思っていたので、どう考えてもヘビーなラスト2名の前の心のオアシス的な感じでプレイし始めたんですが……
この子ある意味物凄くヘヴィーでした。滅茶苦茶心えぐられた……

共通ルート時点では、緑ヶ島組で爆弾抱えてるとしたら、本命聖、対抗神楽坂だと思ってたんですが。
その2人が穏便に終わったと思ったら、こんな闇が出てくると思わなかったですよもう。

中学編は良かったんです。
地味にちょいハイスペックな普通の少年で、いいヤツではあるけど恋愛にまだまだ興味ない感じが大変微笑ましかったです。

問題は青年編です。
全体的に文月ちゃん勘弁して欲しい。そんなわけの分かってない子だったかよ、君……

トゥルールートは、終始「私は誰ルートをプレイしてるのか……」という気持ちでした。
なぜ柊ではなく柊の友人のタクト氏と付き合わなくちゃならんのですか。

タクト氏に告白されたとき、プレイヤーとしては断りたかったんですよ、本当に。なのにそれっぽい選択肢選んでも結局文月ちゃんOKしちゃうし……

まあ、これに関しては、柊もいろいろと下手踏みすぎではあるんですけどね。
少女漫画で見たことある展開……と思いながらプレイしておりました。あーハイこのパターンね、みたいな。

というわけで三角関係自体は、まあこれはこれで展開の一種としてはアリ、なんですけども。
終盤どころかかなりラストのラストまでタクト氏と彼氏彼女で、デートで遊園地行ったり等々を見せられても、こっちはそれを期待してないんですってば。
タクト氏がジェットコースター苦手というエピソードが出て来て、「お前もか……」と思いましたが（1人目は村雲君）、物凄くどーでもよい情報でござる。

柊も文月ちゃんも両片思い状態でうじうじぐだぐだしてますし。（文月ちゃんがタクト氏と付き合ってる状態で）
本当、タクト氏が紳士で良かったね。
まあ、タクト氏も二人が両片思い状態なの気付いていて、二人が無自覚なうちに横から掻っ攫おうとしたわけですし、その辺に負い目があったから、あそこまで文月ちゃんに手が出せなかったということもあるんでしょうけど。

柊と文月ちゃんがぐだりすぎで、そこまで付き合わされたタクト氏が若干不憫ではありましたが、ハッピーエンドでは収まるところに収まって良かったです。
まあタクト氏、自分から巻き込まれに行ったわけですしね。

そしてアナザー側ですが。
まさかハッピー側のぐだぐだを、「柊とタクトにそれぞれちゃんと返事したところが良かった」と評価することになろうとは……

こちらのルートでは、タクト氏からの告白にOKの返事をせず、保留にしたまま話が進んでいきます。
その結果、遊園地デートやらなんやらも柊と行けて（付き合ってないですが）、「誰ルートプレイしてるのか」という気分は免れました。

最終盤まで、このままタクト氏とお付き合いすることなく、きちんとタクト氏にお断りして、ゆっくり柊と付き合っていけそうだな……と思っていた。

思っていたんですよ……！

アナザーエンドのラスト前、文月ちゃんは柊とタクトで組んでいるバンド（？）のファンの女の子達に、「あんたいつもシュウ（柊）とタクトに馴れ馴れしいのよ！」みたいに絡まれ、ハサミで髪を切られそうになります。

そこは柊とタクト氏が駆けつけて事なきを得るわけですが、その後柊がした告白に対し、文月ちゃんが返した答えというのが、

「どっちも選べないよ！」

目玉飛び出すかと思いました。何言っちゃってんのお前ェ……
ちょっと前のシーンで柊と交わした、

「もしタクトと付き合って欲しくないって言ったらどうする？」

「嬉しい」

って会話何だったんですか！？