kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

クランク・イン 感想4(逢坂忍)

個別キャラ感想

感想3からの続きです。
 

逢坂忍(cv:千葉翔也

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エドワード学園。
逢坂兄弟の弟の方。ぶっきらぼうツンデレ。俳優業に大変ストイック。
 
まだ3人残ってますが、多分「クランク・イン」の不憫大賞だろ、この子……特にアナザールート側が物凄く可哀想でした。
 
全体的に感じの良くない聖エドワード学園の面々の中で、一番口が悪いのがこの忍君です。
でも、中の方の声質と演技のおかげで、子犬がキャンキャン吠えているような感じの仕上がりになっていましたので、実際プレイしてみると、そんなに感じ悪くはなかったです。逆に微笑ましい感じでした。
 
中学生編では、忍君がちょっとキツいことを言ってしまい、文月ちゃんが落ち込んでしまうというコンボが何回かあったのですが、そのたびに忍君が慌ててフォローしてくれました。なので、非常に可愛い少年という感じになっておりました。
聖人の兄(名前からして)に比べるとちょと子供っぽい感じではありましたが、そもそも中学一年生だし、相対的にも文月ちゃんより年下のキャラですし、マイナスポイントではないですよね。
 
文月ちゃん機材ぶっ壊し事件への対応とか、落ち込んでずる休み文月ちゃんへのフォローとか、自分レベルの目線しか持ち合わせていなかった(少なくとも他者への対応はそう見える)忍君の変化が、素直じゃないんだけども大変分かりやすくて良かったです。
あと、ペンギンの丸いおなかが好きなところがたいそう可愛らしいと思いました。
 
青年編は、とにかく不憫で……
病弱兄・聖君のルートであんまりストーリーに関係してこなかった病気設定が、こちらで物凄く仕事をしておりました。
 
成長してから兄と同じ病を発症し、俳優業を休業するところにまで追い込まれてしまう忍君と、彼を支えようとする文月ちゃんや聖君のあれやこれやという感じの話でした。
 
トゥルーエンド側のルートですが、病気で落ち込んで自暴自棄な感じになってしまう忍君を、文月ちゃんがとにかく根気よく心を開かせる だ け って、さすがに薄くないですか……
1テーマ1エピソードなのは今までのルートも同じですけど、このルートは物凄く内向きで閉じている感があります。もう一山欲しかったなー、と思いました。
 
ハッピーエンドでは忍君の病気は快方に向かっているので、そこはとても良かったです。
あと、他者ルートに青年忍君が出て来たときも思いましたが、ものっそいイケメンに育ちましたね……!? さすが芸能人だ……
 
アナザー側のルートは、影武者要素が入ったことで、内向き感は幾分か軽減されました。
聖ルートで出て来た、聖君凄く演技できる子、という設定が生かされており、そこも良かったです。
 
ただ、忍君の不憫度は超絶大幅アップしておる……
アナザー側にはエンドが二つ設定されているのですが(アナザーエンドと、多分バッドエンド)、どちらも病気が快方に向かわないってェ……(オブラートに包んだ表現)
 
でも、聖君は自分がお芝居するのは好きじゃないらしい、という情報も出て来まして、聖ルートで相手役に選んで悪いことしたなあ……という気分になりました。
 
というか、影武者立てる理由、私はてっきり出演中のドラマ等を降板すると損害賠償沙汰になるからだと思ってたんですが、どうやら「忍の居場所を守るため」だったらしいです。
心が汚い大人で……すまん……
 
「演技」というのは忍君の存在証明で、それを貫いたのがアナザーエンド、それよりも大事なものを見つけたのがハッピーエンドだったのかな、と思いました。
 
しかし文月ちゃんの劇団員設定が毛ほども生かされなかったルートでしたな。