kakinagu-l

主にプレイしたゲームの感想を備忘録的に書き殴ります。ネタバレに配慮ありません。

CharadeManiacs プレイ報告(ネタバレなし)

珍しく旬のゲームをプレイしたのと、内容的にネタバレ厳禁ですので、感想ではなくて簡単にご報告ということにします。
以下、物語の本筋に関わるネタバレはありませんが、恋愛面については簡単な感想があります。
声優さんの氏名は敬称略です。

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1 プレイ期間

2018.8.16(木)~9.1(土)(16日間)

平日は30分程度しかプレイできなかったので結構かかってしまいましたが、ストーリーは全然長く感じませんでした。
というのは、ボリューム不足という意味ではなく、とても面白くて先が気になったので、という意味です。

2 プレイ動機

SF的世界観が好きなので。
サイバーパンク乙女ゲームもっと増えろの思いを込めてプレイしました。
あとミステリ乙女ゲームも増えればいい。

3 プレイ結果

(1)全体感想

凄く面白かったです。
乙女ゲームの土台の上にミステリの文法で物語が描かれている感じ。あるルートで生じた疑問点が別のルートでちゃんと回収されており、凄く情報管理がしっかりされているなと感じました。そういうのって、当たり前のはずなんですが、大切で難しいことですよね。

共通ルートが長めで、その分個別ルートが短めですが、必要なことはコンパクトに、かつきちんと表現されていたので、特に消化不良感はありませんでした。
個別ルートが短めなのと、本筋がゲーム全体を通して非常に重要なのとで、恋愛面は薄味な感じでした。ですが、攻略キャラと主人公・ヒヨリちゃんの距離が縮まるのに必要な物事は描かれていたと思いますので、その辺は気になりませんでした。
というか、私はあまり恋愛面に重きを置いていないので、本筋が面白かったり、攻略キャラの生き様が印象的に描かれていればそれで満足なんですけどもね。

アニメ塗り(って言うんですかね?)みたいなパッキリした色使いの立ち絵と水彩みたいにぼかしを生かした背景の対比が、世界観を表しているようで印象的でした。

ミッシング・リンクの切れ目かなと思ったキャラへの言及が特になかったのがちょっと残念でしたので、是非FDを出していただいて、その辺を回収していただきたい。

(2)システム感想

このゲームで特筆すべきシステムはフローチャートだと思うんですが、トロコンまでプレイした今でも、ちょっと見方がよく分かりません……
まあ、通っていない分岐を埋める分には十分でしたし、便利に使えましたので、文句はありませんが。
そのほかはいつものオトメイトさんのシステムでしたので、特に不便なところはありませんでした。

(3)主人公感想

最初は、心優しくその分流されやすい、無個性系主人公ちゃんかなと思ったんですが、周回を重ねるうちに印象が変わっていきました。
みんなを信じたいと思いながらも考えることを放棄せず、信じるに足る根拠を自分の手でつかみ取りに行く。そして逆境にあっても、ここぞというところで足を踏ん張って立っていられる、とても強い主人公ちゃんだなと思います。

(4)攻略キャラ感想

明瀬キョウヤ(cv:斉藤壮馬
彼は非常にずるいと思う。光と影、陰と陽、強さと弱さの配分が絶妙で、それでも前を向くって、好きにならないわけないじゃないですか……

萬城トモセ(cv:鈴村健一
ちょっとヤンデレ感が出ていると思う。ヒヨリちゃんが、トモセ君より他人を優先するのが不満だったようですが、それってヒヨリちゃんが彼を自分自身にとても近い存在と見ているからで、決してないがしろにしているわけではないよなと思いました。

茅ヶ裂マモル(cv:浪川大輔
茅ヶ裂さんの必要以上に自虐的なところは、理解はするけれど、あまり好きにはなれませんでした。それだけに、茅ヶ裂さんが控えめながら嫉妬をあらわにしたところは萌えた。控えめながらというか、控えめなところが良い。

陀宰メイ(cv:古川慎
見た目によらずというか見た目通りというか、恋愛に免疫がないところが良いですね。ヒヨリちゃんとの恋愛はとても可愛らしかったです。手を握る練習(握れない)って何やってるんだ、君達……。感情表現の大きくない役で古川さんは天下一品ですね。

獲端ケイト(cv:前野智昭
見た目によらずトゲトゲ暴言マシーン。こういうのをツンギレっていうんですか? こういうキャラが少しずつデレていくのを見るのは大変良いものです。彼に対してはヒヨリちゃんが売り言葉に買い言葉対応で、ケンカップルっぽくなっているのが好きでした。

双巳リョウイチ(cv:関智一
自らの信念とヒヨリちゃんへの思いの間で揺れ動く描写が良かった。特に関さんの演じ分けが凄かったです。ヒヨリちゃんが積極的なところも良かったと思います。

凝部ソウタ(cv:松岡禎丞
簡単に人を信じるなと助言してくれる凝部君が、ヒヨリちゃんを信じたくなるというデレ方が良かったです。飄々凝部君も好きでしたけど、本気の感情見せてくれるところは殊更に良いですね。飄々キャラはこの落差があってこそだと思います。

廃寺タクミ(cv:岡本信彦
彼については、あまり恋愛っぽい感じはしませんでした。きょうだい愛に近い感じのまま最後までいった気がします。まあ9人もいるので、こういうキャラがいても良いと思います。

射落ミズキ(cv:緒方恵美
射落さんのような、頑ななまでに覚悟を決めた人間が、大切なものを見付けてしまって苦悩する展開は、王道なだけに燃えますね。追い詰められた射落さんに対し、ヒヨリちゃんが手を引いて前を向こうとするのが大変良かったです。

4 好きなキャラ順

結構甲乙つけがたいキャラが多くて迷いましたが、一応次の通りとしておきます。

凝部ソウタ>獲端ケイト>陀宰メイ>明瀬キョウヤ>双巳リョウイチ>射落ミズキ>廃寺タクミ>茅ヶ裂マモル>萬城トモセ

FD出るといいなあ。本編はきっちり計算された遊びのない作りだったので、ネタバレ済みの状態で遊びが多い感じのが見たいなあ。